年齢を重ねるにつれて、体力や気力の衰えを感じるのは自然なことです。
しかし、その背景には「腎」という東洋医学で重要視される内臓の働きが深く関わっています。
特に腎は生命エネルギーの源とされ、老化のスピードや回復力にも影響を及ぼします。
今回のブログでは、腎の関係を東洋医学の視点から紐解き、腎を活性化させるための「朝のルーティン」をご紹介します。
毎日のちょっとした習慣が、あなたの心身を若々しく保つ鍵になるかもしれません。
老化と腎の深い関係
東洋医学では老化に関わる臓器は腎としており、腎が弱る事で老化が早まるとされています。
老化によって起こる大きな変化の一つが動脈硬化で、動脈硬化が起こると血流が悪くなり血流量が多い腎は機能が低下します。
腎臓から分泌されるプロスタグランジンは血管を拡張させて動脈硬化の進行を抑制する作用を持ちますが、炎症を誘発する作用があるので慢性炎症の原因ともなります。
慢性炎症が起こると動脈硬化も起こりやすくなる悪循環に陥り、それに伴い腎の機能も低下し老化が加速します。
さらに身体の代謝や修復の能力も加齢に伴い低下するので、結果として関節痛などが現れやすくなります。
基本的に腎機能の低下は老廃物の蓄積を招き、関節の動きを制限して炎症が起こりやすくなります。
大切なのは腎機能が低下しないように生活習慣を整える事なのです。
腎を目覚めさせる朝のルーティン
腎を目覚めさせる基本は温めてからゆっくりと動かす事で、まずは腎を温める呼吸から始めましょう。
やり方はあおむけの状態で両手を腰の少し上にある腎臓の位置に当てて、鼻からゆっくり吸って口から細く息を吐くのを5〜10回繰り返します。
座った状態だと股関節の血流が悪いので、仰向けか立った状態で行うと腰回りの血流がアップし腎が活性化します。
次に腎の経絡が通る足首を刺激したいので、片方の足首を膝の上に置いてクルクルと足首を回しましょう。
この時もゆっくりと大きく回すのがポイントで、左右ともに10回ずつくらい回しましょう。
最後に太陽の光を浴びて身体を温めると血流が高まり腎が目覚めます。
やっておきたい7つの習慣②
毎日やっておきたい7つの習慣の2つ目は朝に白湯などを飲んで、巡りを高めて老廃物の排泄を促す事です。
朝は夜の間に溜まった老廃物を尿や便として排泄するので、排泄を助けるためにも朝の白湯はお勧めの習慣です。
冷たい飲み物だと内臓の機能が高まらないので、朝は温かい飲み物を心がけましょう。
腎を元気にする飲み物には黒豆茶があり、クコの実などを浮かべる事でさらに腎の機能を高めてくれます。
また、身体が冷えやすい人は腎の機能が低下しやすいので、身体を温める生姜やシナモンなどを入れるのもお勧めです。
基本的に老廃物が蓄積しないように水分はこまめに摂るのがいいですが、朝は特に身体を温める白湯などを飲みましょう。
まとめ
老化は腎が弱る事で加速します。
腎を活性化するには朝から身体を温めてゆっくりと動かす事です。
やっておきたい習慣としては朝の白湯がお勧めです。