身体の冷えに悩まされていませんか?
「手足が冷たい」
「冷えるとお腹が痛む」
「冬が苦手」
こんな体質の人は陽虚かもしれません。
今回のブログを見れば陽虚体質の胃腸の状態と解消のための薬膳を学べます。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
陽虚とは
陽虚は気虚がひどくなった状態で、身体を温める機能が低下する事で冷え性で発汗が少ないのが特徴です。
気虚は倦怠感や食欲不振が主な症状ですが、陽虚になると寒がりで手足が冷えやすくなります。
心臓が弱っている人も多く、加齢に伴い陽虚になりやすくなります。
身体が冷えている事で頻尿になりますが、尿は透明で量は徐々に少なくなります。
加齢に伴い誰でも多少は陽虚になりますが、陽虚になる人は生まれつき身体が弱い人が目立ちます。
また、小食で運動不足な人ほど陽虚の傾向があり、筋肉量が不足している事も原因となります。
陽虚体質の胃腸
陽虚になりやすい人は胃腸が弱く下痢をしやすいのが特徴で、吐き気も伴いやすくなります。
冷えている事で腸の動きも悪いので泥状便になりやすく、便秘や水溶性の下痢を起こす事もあります。
食欲不振にもなりやすく、身体が冷えてくると胃痛なども起こります。
陽虚体質の人は下痢や嘔吐によって身体の水分を減らす反応が起きやすいですが、下半身には老廃物が溜まって浮腫みやすくなります。
基本的に身体を温める心の機能が低い傾向にあり、冷える事で腎の機能も低下しているのが特徴です。
陽虚の解消に必要なのは下半身を温めて、胃腸を温める食事を心がける事です。
陽虚の薬膳
胃が冷えやすい人は風邪を引きやすいので、普段から唐辛子やワサビだけでなく紫蘇やニラ、生姜や山椒などの香辛料はお勧めです。
逆に胃の冷えやすい人が避けたいのは苦味で、胃を冷やすタケノコやアイスコーヒーなどは控えめにしましょう。
薬膳から見ると消化器系の冷えを取り除く食材を温中散寒(おんちゅうさんかん)と呼び、先ほどの香辛料に加えてニンニクなどの薬味類があります。
他にも葱やニラ、エビやマグロ、鮭などの魚介類が身体を温めますが刺身ではなく鍋で頂きましょう。
また、ワインなどの酒類も身体を温めるのに効果的なので、1日にワインなら180mlまでは健康だと言われます。
陽虚の人は余計な水分を排泄させた方がいいですが、排泄を促すと身体も冷えるのでカリウムが多い野菜はほどほどにしましょう。
まとめ
陽虚は身体を温める機能が低下した状態です。
陽虚体質の人は冷えて吐き気や下痢に襲われやすくなります。
身体を温める香辛料や薬味類、魚介類などを積極的に摂りましょう。
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