自分の胃腸の特徴は分かっていますか?
「消化不良を起こしやすい」
「吐き気を感じやすい」
「下痢しやすい」
こんな症状を感じやすい人は東洋医学の水虚体質かもしれません。
今回のブログを見れば水虚体質になる原因と解消のための食事が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
水虚とは
東洋医学では身体の水分が不足した状態を水虚または陰虚と呼び、水とは体内を潤す全ての水分を指します。
水虚は水分の摂取が不足している場合もありますが、筋力不足で保水力が低かったり汗のかきすぎなどで消費が激しい場合もあります。
さらに年齢とともに筋肉量が減ると徐々に保水力も減っていき、若い時と同じ生活を送っていると身体は徐々に水虚の状態になっていきます。
水虚になると筋肉の動きも悪くなるので肩こりや頭痛なども起こりやすく、筋肉が動かない事で代謝が低下する場合もあります。
筋肉は身体を動かすだけでなく内臓も動かし、内臓の動きが悪くなることで身体には様々な不調が現れます。
水虚となり特に動きが悪くなりやすいのが胃腸などの消化器系になります。
水虚体質の胃腸
体質的に水虚になりやすい人は胃腸の動きが悪い傾向にあり、胃酸などの分泌の不足から消化不良を起こしやすくなります。
消化不良のために下痢なども起こしやすく、下痢をする事で塩分が排泄され余計に水虚が悪化します。
また、水虚の状態だと身体の熱を冷ましにくくなり、熱がこもる事で余計に水虚が進行する悪循環に陥ります。
水虚が進行すると胃に熱がこもった胃熱の状態となり、胃熱になると吐き気を伴いやすくなります。
普段から吐きやすい人は余計に水虚となり、水虚を解消するために吐くまで飲んだり食べたりする人もいます。
結果として水虚は体力の低下も招き普段から疲労感を感じやすくなるので、普段から予防に努める事が大切です。
水虚の薬膳
水虚は身体の水分が不足しているので、こまめな水分補給をしたり消化を促すためによく噛んで唾液の分泌を促す事は水虚の解消に役立ちます。
水虚は全身の場合もありますが臓器ごとに起こる場合もあり、胃腸だけでなく心肺や腎臓なども水虚を起こしやすいのが特徴です。
そもそも水虚は腎臓が最も起こりやすく、胃腸が水虚になる前に腎が水虚になっている場合も多くあります。
そのため、水虚を解消するには黒豆や黒ゴマなど腎を助ける食べ物が基本となり、腎の血流量を増やす塩分のある魚介類も必要となります。
また、身体に水分を補給する食べ物には豆腐や卵があり、チーズなどの乳製品も身体を潤すのに役立ちます。
水虚から胃熱を起こしやすい人にはトマトやキュウリのような夏野菜もお勧めですが、身体を冷やさないように普段は白湯を飲む習慣も大切となります。
まとめ
水虚とは身体の水分が不足し内臓の機能が低下した状態です。
水虚になると消化不良を起こし下痢や吐き気を伴います。
解消のためには腎の機能を高める黒豆や黒ゴマに魚介類などがお勧めです。
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