長引く咳を甘く見ていませんか?
「咳は出るけど元気だ」
「痰は出ない空咳だ」
「長引いてるけど放っておいている」
長引く咳はマイコプラズマ肺炎の恐れがあり重症化するリスクも存在します。
今回のブログを見ればマイコプラズマ肺炎の原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は細菌に感染して起こる呼吸器の感染症で、小児や若い人に多く約80%は14歳以下と言われます。
マイコプラズマ肺炎の主な症状は痰が絡まない乾いた咳や発熱に、倦怠感や喉の痛み、 頭痛などがあります。
初期症状は風邪に似ていて、コロナやインフルエンザとも見分けがつきづらく感染が増えるのも12~2月くらいです。
特徴の一つが乾いた咳で、熱が下がった後も3~4週間ほど続き特に夜間や早朝に激しく出ることが多くなります。
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染と接触感染によって広がり、咳やくしゃみなどを通じて病原体が体内に入ることによって起こります。
治療にはマクロライド系薬が用いられますが、まれにマクロライド耐性マイコプラズマによる感染症も報告されています。
効果のある漢方薬
マイコプラズマ肺炎の特徴は体力がある人もかかりやすく、乾いた咳を激しくしていても本人は元気なことがあります。
通常であれば薬で収まりますが、なかなか効果が見られない時には漢方薬も活躍します。
特によく使われるのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)と呼ばれる漢方薬で、肺や胃の粘膜の分泌を増やして喉を乾燥から守ります。
また、感染症の予防として昔から親しまれているのが板藍茶(ばんらんちゃ)で、抗菌と抗ウィルス作用があるお茶として重宝されています。
体内でウィルスに感染するとインターフェロンという物質が分泌され、板藍茶にはインターフェロンを増やす作用があります。
ただし、妊婦さんには効果が強いので、タンポポ茶などのハーブティーが推奨されています。
予防のための生活習慣
マイコプラズマ肺炎になると多くの場合は気管支炎で済んで軽い症状が続きますが、体力が落ちていると肺炎となり重症化するケースもあります。
2024年は夏から全国的にも増加傾向にあり、夏の暑さで体力が落ちていたために全国的に流行ったと考えられています。
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染に加えて接触感染があるので、タオルや食器なども家族間でも共有しない事が予防には大切です。
基本はこまめな手洗いやうがいにマスクで、手洗いの際には石鹸を使う事も必要です。
また、こまめな換気を心がけて、感染者が出た場合にはアルコール消毒なども必要です。
体力が低下する事で感染と重症化のリスクは高まるので、体力が低下しやすい冬は特に睡眠を長めにとって水分補給も忘れずに行いましょう。
まとめ
マイコプラズマ肺炎は長引きやすいのが特徴です。
漢方薬では喉を潤す麦門冬湯や抗ウィルス作用のある板藍茶が親しまれています。
大切なのは手洗いやうがいに加えてしっかりと睡眠をとることです。
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