胃もたれや腹痛は胃に問題があると思っていませんか?
「胃の調子が悪い」
「胃の薬を飲んでも解消されない」
「食べてなくても不調だ」
こんな時は小腸が原因で機能性ディスペプシアになっているかもしれません。
今回のブログを見れば機能性ディスペプシアになる意外な原因と解決法が見つかります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
機能性ディスペプシアになる原因
健康な状態なら胃は食物が入ってくると胃壁の緊張が緩んで広がり、胃酸やペプシンなどの酵素を分泌して食物の消化を促し小腸へ順番に送ります。
機能性ディスペプシアになる原因は大まかに二つあり、胃で問題が起きるか次の小腸で問題が起こっているからです。
機能性ディスペプシアは胃の問題と思われがちですが、胃の次にある小腸で問題が起こっても胃もたれや腹痛などが起こります。
胃での問題には消化力が低下している場合と、小腸へと送る機能が低下している場合があります。
消化力が低下する原因としては、野菜の不足や過度な脂質などの食生活の乱れが原因である場合が多くあります。
また、身体を冷やしたり冷たい物をとりすぎると、胃が冷やされ動きが悪くなり小腸へと送る機能が低下し問題が起こります。
小腸とは
小腸は部分別に分けると入り口となる空腸(くうちょう)と出口となる回腸(かいちょう)に加えて、膵液や胆汁が混ざり合う十二指腸までの部分を指します。
胃で消化された食べ物をさらに分解し、水と全ての栄養素を吸収する働きをしており残りの食物繊維や水にミネラルなどは大腸に送られます。
胃での消化は主にタンパク質だけですが、膵臓から出たアルカリ性の消化液が十二指腸で混じることで消化が完了します。
そのため、胃で起こる消化不良と小腸で起こる消化不良には違いがあり、小腸で起こりやすいのは過度な脂質による問題です。
脂質の消化不良が起こる背景には胆汁の不足もあるので、消化器系という言葉には胆汁を作る肝臓も含んでいます。
吸収されなかった脂質は大腸へと送られ下痢の原因となりますが、不足すると脂溶性ビタミンの吸収が不十分になり違う問題が起こります。
エネルギー源となるアミノ酸
機能性ディスペプシアを解消するために胃での消化不良が問題であればタンパク質を分解する酵素を含んでいる生姜や玉ねぎ、発酵食品に果物などを摂取するのが大切です。
また、胃から小腸で渋滞を起こさないために早食いや食べ過ぎをしないようにする事も大切です。
胃から小腸にかけて冷やさない事も重要なので、身体が冷えている時には冷たい物の飲食は避ける事も大切なのです。
そして小腸で消化不良が起こっている時には、蠕動運動を促すのはセロトニンというホルモンとエネルギー源となる材料を摂ることが大切なのです。
セロトニンの原料となるのがトリプトファンというアミノ酸で、小腸が働く際のエネルギー源となるのがグルタミンというアミノ酸です。
加えて腸内環境を整えるとセロトニンが分泌されやすくなり、グルタミンが十分にある事で腸管内での炎症を抑えて腸粘膜の状態を整える効果が期待できます。
グルタミンは豚肉や大豆、魚に卵、乳製品などの食品に多く含まれ、その中でもトリプトファンも多く含むのは卵と大豆、乳製品になります。
現代人は過食と水分不足が顕著なので、食事内容に気をつけても下痢や腹痛に襲われる人は食事量を減らし白湯を飲んで身体を温める習慣をつけましょう。
まとめ
機能性ディスペプシアは胃だけでなく小腸の状態も問題となります。
消化に関して胃よりも小腸の方が重要なのです。
大切なのは消化を助けて食べ過ぎたり冷やしたりしないような生活を心がける事です。
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