身体が乾燥しやすくなっていませんか?
「胃痛が起こりやすい」
「口内炎ができやすい」
「口臭が気になる」
こんな症状があれば胃の水分が不足しているかもしれません。
今回のブログを見れば胃が水分不足になる原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
胃水虚とは
胃水虚または胃陰虚とは胃の水分が不足する事で唾液や胃酸なども不足し、胃が潤わなくなることで胃痛や口内炎、胸やけ、乾嘔(からえずき)、口臭などの症状が現れる状態です。
この状態になりやすい人は慢性胃炎の状態にもなりやすく、胃の粘膜が弱まって炎症が長期にわたって持続します。
そもそも慢性胃炎とは胃の粘膜に白血球が集まり慢性的な炎症を起こす事で胃粘膜が障害され、胃酸を出す胃腺が縮小し胃の粘膜が薄くなった状態です。
慢性胃炎が長く続くと胃の粘膜が萎縮し萎縮性胃炎となり、胃潰瘍や胃癌へと進行するリスクがあります。
萎縮性胃炎まで悪化する原因の多くは、ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌によって引き起こされていると言われます。
萎縮性胃炎の症状は胃水虚と似ており放置しておくと胃潰瘍に進行してしまう危険があり、疲労や緊張、ストレス、暴飲暴食などの胃への負担が長引くことで起こります。
なりやすい体質とは
胃水虚を起こしやすい人はもともと水分不足になりやすく、熱しやすく冷めにくい体質の金タイプとなります。
水分不足になる原因は筋肉が少ないせいで保水力が低く、消化器系が強くないので飲食を後回しにする傾向があるからです。
比較的に細身の人が多く、何かに夢中になると飲食を忘れて取り組む傾向にあります。
湿度の高い時期は比較的に元気なのですが、乾燥する秋から冬は水分不足となって体調を崩しやすくなります。
性格はこだわりが強く偏食の傾向もみられるので、見た目から健康そうには見えない人が多いのも特徴です。
胃水虚になりやすい人はアレルギー体質の人が多く、肌荒れや花粉症、喘息持ちの人が多くいます。
胃陰虚の薬膳
胃に熱がこもると水分不足が起こり胃水虚となり、胃水虚を起こさせないのはナトリウムや亜鉛、マンガンなどのミネラルです。
ナトリウムは塩分のことで適度な塩分は体内の水分量や血圧を調整するために必要な物質で、過剰な塩分はむくみの原因となりますが適度な塩分がないと水虚の原因となります。
亜鉛は200種類以上もの酵素を構成する重要な成分ですが汗とともに排出されて不足しやすく、亜鉛の不足は胃腸障害の原因となります。
マンガンは糖質と脂質の代謝に働く酵素となり、消化を補助して身体の水分代謝を高めて身体を潤わせます。
マンガンは緑茶や生姜、シナモンなどに多く亜鉛は牡蠣やレバー、卵などに多く含まれます。
薬膳の食材としては唾を出させる苺や梅、オレンジなどの酸味がある生津の食材を選び、身体を潤わせるのは黒豆や黒ゴマ、卵にバターなどの糖質と脂質を多く含む補陰の食材です。
水虚の解消には水分の補給も大切ですがミネラルや糖質、脂質をバランスよく意識することが大切です。
まとめ
胃の水分不足は胃水虚となり口内炎や胃痛、口臭などが現れやすくなります。
胃水虚になりやすいのは痩せ型で偏食の傾向がありアレルギー体質の人が多く見られます。
そんな時は塩分や亜鉛にマンガンなどのミネラルに、生津や補陰の食材を選びましょう。
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