一年を通して同じ食事を続けると胃の負担が大きくなると知っていますか?
「食べ過ぎてしまう」
「消化不良で下痢になる」
「でも食欲は落ちない」
胃に大きな負担をかけて機能を低下させています。
今回のブログを見れば季節の変わり目にお腹の調子が悪くなる原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
食滞とは
食滞とは飲食の不節制によって消化不良が起こり、胃から小腸にかけて食物が停滞した状態を指します。
症状は季節や人によって差がありますが、原因となるのは食べ過ぎや寝る前の食事などの生活習慣になります。
食滞の背景にはお腹が冷える胃寒や熱がこもる胃熱が隠れている事も多く、栄養が偏っていたり季節を無視した食事をしていると起こりやすくなります。
食滞の症状は胃もたれに吐き気と腹痛で、逆流性食道炎の原因にもなり食後すぐの嘔吐は胃熱の症状です。
ゲップが増えたり便に未消化物が混じったりしていると食滞が疑われ、食生活を見直したり断食したりすると解消されやすくなります。
基本的に食滞になるのは食欲旺盛な人が多く、夏や冬と違ってエネルギーの消費が少ない季節の変わり目に食滞は起こりやすくなります。
食滞を起こしやすい体質
食滞になりやすい人は元々は胃腸が丈夫なので、脂っこいものや甘いものの偏食が目立ちます。
これは熱しにくく冷めやすい土タイプに分類される人に見られる特徴で、エネルギーをしっかりと補充しようとする傾向にあります。
このタイプの人は動く以上に頭を使うので、糖質が不足しやすいので甘い物を欲しがります。
普段からの習慣を変えない傾向があるので、お腹が空いていない時でも食事の時間になったら食事をします。
実際にエネルギーを消耗している時は補給になっていいのですが、エネルギーを消耗していない時には身体の負担となります。
そのため、食滞を起こす人はぽっちゃりしている人が多く精神的にはゆったりとした人が目立ちますが、糖尿病などの生活習慣病を患いやすいのも特徴です。
食滞の薬膳
食滞は原因が食べ過ぎの場合が多いので、断食をするのが最も薬になります。
全く食べるなという訳ではありませんが、夜ご飯は早めに食べて寝る前の食事は控えると胃腸の調子が整いやすくなります。
基本となるのは夜ご飯を19時に食べ終わったら、朝は7時に食べるなど朝晩で12時間くらい間があると胃腸は休まります。
仕事で食事が遅くなる時は消化を促す食材を意識するのがお勧めで、薬膳から見ると消食(しょうしょく)と呼ばれる食材になります。
特に消化を促す消食化積(しょうしょくかせき)と呼ばれる食材には酢があり、お酢を使った料理は総じて食滞が起こりにくくなります。
また、消化機能を高める野菜にはオクラや玉ねぎ、人参などがあり、普段から意識して食べることで食滞は起こりにくくなります。
まとめ
食滞とは食べ過ぎて消化不良を起こした状態です。
そんな食滞を起こしやすい人は胃が丈夫ですが偏食が目立ちます。
食滞を解消するには断食の時間を作ったり消化を促す酢の物などがお勧めです。
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