乾いた咳と湿った咳の違いと対処法

長引く咳は侮れないと知っていますか?

「咳がずっと出る」

「薬を飲んでも治らないし」

「癖になってるから気にしない」

実は咳が慢性化するのは身体にとってはリスクです。

今回のブログを読んでもらえれば長引く咳のリスクと対処法が分かります。

今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします

乾いた咳と湿った咳の違い

咳は正式には咳嗽(がいそう)と呼ばれ、痰が絡む湿性咳嗽(しっせいがいそう)と痰が絡まない乾性咳嗽(かんせいがいそう)の2種類に分けられます。

乾性咳嗽は痰が絡まずにコンコンやケンケンという乾いた音がするのに対し、湿性咳嗽は痰が絡みゴホゴホやゲホゲホなどの濁った音がします。

乾性咳嗽の場合は冷たく乾燥した空気を吸い込んだだけでも起こりますし、風邪やインフルエンザの初期症状でも起こります

対して湿性咳嗽だと感染症や気管支炎などが悪化したときに起こり、慢性気管支炎や気管支喘息の時にも起こります。

基本的に乾性咳嗽を放っておくと湿性咳嗽へと悪化し、湿性咳嗽になると痰や鼻水が多く分泌され二次感染のリスクも高まります

そのため、乾いた咳だけで身体は元気だったとしても、早めに対処して咳を鎮めた方が無難なのです。

東洋医学から見た咳

身体の不調の中でも体質が影響して長引きやすいのが咳で、2週間以上続く咳は基本的に風邪ではない可能性が高いです。

病院で薬や抗生物質を処方されても中々治らないのが咳で、咳は長引くと気管支の肥厚や炎症を招くので速やかな対処が一般的です

東洋医学では乾性咳嗽の場合は肺の水分不足である水虚を疑い、肺機能が低下している肺虚と考え肺が弱い人がなりやすいとしています。

基本的に咳が出る時には交感神経が弱っており、息を吸う事が上手くできずに朝方に咳がひどくなる傾向にあります。

そのため漢方薬などでは肺を潤すと同時に交感神経を刺激する麦門冬湯や麻杏甘石湯が用いられます。

普段から過度な疲労やストレスを抱えていると交感神経が働き過ぎになるので、根本的に解決するには副交感神経を優位する生活習慣が大切になります

肺虚の咳の対処法

肺が弱い人は十分な睡眠をとることが必要で、普段から睡眠が十分なら肺は弱りにくくなります。

運動はした方がいいですが汗をかき過ぎると肺の負担となるので、汗をかき過ぎないウォーキングくらいが肺の弱い人にはお勧めです

また、身体を潤す事が重要なので、潤す作用の強いトマトやレモン、梨などを秋から冬は意識して摂るのも効果的です。

ただしトマトやレモンは身体を冷やすので、トマト鍋やホットレモンのように温かい状態のものを頂きましょう。

普段から深呼吸をしておくのも肺を元気にしますが、秋から冬は乾燥して空気が冷たいのでお風呂での深呼吸が大切です

乾燥する時期には加湿する事を心がけたり、水分補給をこまめにしたりする事で肺が元気になり咳は起こりにくくなります。

まとめ

咳が続くと悪化して感染症にかかりやすくなります。

基本的に咳が続きやすい人は水分不足で肺が弱い傾向にあります。

しっかりと睡眠をとって果物や水分で身体を潤す事が肺を強くして咳を鎮める近道なのです。

⇒肺を元気にする!大阪市北区で東洋医学の整体が受けられます

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