癌の次に死亡率が高い疾患は知っていますか?
それは心疾患で、原因は加齢に伴う心臓の変化です。
今回の解説を見れば加齢に伴う心臓の変化と、原因となる動脈硬化の対処法が分かるようになります。
本日も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
心臓とは
心臓の加齢変化は他の臓器とは違って、萎縮するのではなく心筋が肥大していきます。
年齢とともに動脈の弾力性が失われると、心臓は血液を送り出すのに負担が大きくなるために他の臓器が委縮して機能低下する中で心臓だけが肥大していきます。
例外として栄養不足や低酸素の状態や、抗がん剤の投与によって心臓の萎縮が起こると生命の危機に瀕します。
心筋が肥大すると徐々に硬くなり、すると心臓内が血液で満たされにくくなり心不全などが起こりやすくなります。
さらに血圧の調節が下手になる事で立ち上がった時にめまいや狭心痛を起こしたり、時には失神を起こすリスクが高まるのです。
血圧の調節が下手になる事で脳への血流量が十分に確保できなくなると、認知機能の低下も招くと考えられています。
動脈硬化とは
血管には動脈と静脈の二種類があり心臓から送り出されて色々な臓器に栄養を送るのが動脈で、臓器から心臓に戻ってくるのが静脈です。
動脈は栄養や酸素を全身の臓器や組織に送るために強い圧力がかかるので、生まれてから時間とともに動脈の柔軟性が失われ硬くなっていき動脈硬化が起こります。
動脈硬化には3つの種類があり、もっとも多いのが動脈の内側にコレステロールが溜まって血管内が狭まり起こる粥状硬化と呼ばれるものです。
他には脳で起こりやすい細動脈硬化や腎臓で起こりやすい中膜硬化などがあり、主に糖尿病や高血圧などの生活習慣病がきっかけとなります。
動脈硬化が起こった部分は血液の流れが悪くなるので余計にコレステロールが溜まりやすくなり、血流が悪くなると脳や心臓、腎臓などの臓器で色々な病気が起こりやすくなります。
こういった血流の悪化を防ぐには、食事量を減らして水分の補給量を増やし生活習慣病を予防する事が基本となります。
東洋医学の薬膳
薬膳で重視するのは食後は胃に血液が集中するため全身から酸素が不足しがちとなるので、食べ過ぎなどは心臓の負担となるので節制が必要です。
そのため、心臓を守るためには腹八分目を心がけながら、脳への血流を高める食事が望まれます。
東洋医学では心臓の作用を高めて脳への血流を高める作用を養心安神(ようしんあんしん)と呼び、ウーロン茶や紅茶、牡蠣などには養心安神の作用があります。
牡蠣は栄養学の観点から見ても心血管系をサポートする食材とされており、薬膳からは脳の栄養となり脳の働きを高める食材としています。
ウーロン茶は緑茶と紅茶の間となる半発酵茶となり、心疾患や脳卒中の予防にも役立つことが分かっています。
ウーロン茶や紅茶に含まれるカテキンやタンニンなどのポリフェノールは動脈硬化を防ぎ水分補給にもなるので特にお勧めです。
ちなみにカテキンやタンニンが最も多いのは緑茶となりますが、タンニンは摂り過ぎると胃に炎症を起こしたり鉄分の吸収を妨げたりします。
また、お茶にはカフェインが含まれますが、緑茶はうま味成分のテアニンが吸収を阻害するのに対してウーロン茶はテアニンが少なくカフェインが多いと言われます。
緑茶から紅茶まで発酵が進むにつれてカテキンが変化したテアフラビンという栄養が含まれ、テアフラビンは血糖値を下げたり血液をサラサラにする作用も含まれます。
まとめ
心臓は加齢に伴い肥大していきます。
原因となる動脈硬化は糖尿病や高血圧などの生活習慣病から起こります。
生活習慣病を予防するのにウーロン茶や紅茶などは役に立つのです。
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