東洋医学からみた11月の元気な過ごし方

いよいよ寒さを感じる時期になりました。

「思ったよりも夜が冷える」

「呼吸が浅い気がする」

「咳がよく出る」

11月は寒暖差と朝方の冷え込みで身体の負担が増えてきます。

今回は11月から増える不調の原因と対処法について解説しています。

当院は東洋医学の理論に基づいて季節の過ごし方について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。

11月から増える不調

11月とは立冬を迎えて秋の終わり感じる時期であり、寒さに加えて乾燥も強くなります。

そのため咳喘息を発症しやすい季節となり、その背景には気温や気圧の変化に空気の乾燥があります。

秋になり朝と昼間の寒暖差が大きくなると気道は炎症を起こしやすくなり、炎症を起こした喉は敏感になるので冷たく乾燥した空気を吸い込むと咳が出ます

また、気温差が大きくなることで自律神経が乱れると首の筋肉が緊張し、首の筋肉が緊張した状態では深い睡眠がとれなくなります。

首コリがひどくなると自律神経に影響し、頭痛や倦怠感、めまい、不眠、動悸などが起こりやすくなり人によっては寝違えも起こしやすくなります。

ですが、多くの場合で首の筋肉のコリを解消すると自律神経の乱れによる症状は解消される傾向にあります

東洋医学から見た11月の身体の変化

立冬となる11月8日頃はさらに冷えによって血圧が上がり、が弱りめまいや耳鳴りなども出やすい季節です

木枯らしと呼ばれる北からの冷たい風が吹き始めると、冷たく乾燥した空気で肺もダメージを受けやすくなります。

この時期は汗をかかなくなってきますが、空気の乾燥によって身体は水分不足となりやすいので注意が必要です。

11月23日頃は小雪(しょうせつ)と呼ばれ、雨が雪へと変わる季節で地方によっては雪が降り始めます。

この時期から身体は本格的に冷え始め、冷えた分だけ血圧が上がって腎臓の負担は大きくなります

日中は暖かい日もありますが、いつでも温かい服装が出来るように準備をしておく必要があります。

11月のパパっと薬膳

11月のポイントは寒さと乾燥で弱った肺と腎を元気にして、身体に水分を与えて潤し血圧を安定させる事です。

この時期は油断すると風邪を引くので、予防におすすめなのは旬のみかんでビタミンCを意識して摂ることは大切です

また、ほうれん草やニンジンのような血液を補う野菜や消化を助ける大根、身体を温める長ネギなども旬を迎えます。

この時期に身体を潤して肺を助けるのが蓮根で、喉の炎症を鎮めることで咳喘息の予防にも効果があります。

蓮根はきんぴらにして辛味を足すと水分代謝が上がるのでさらに肺を助け、肺が元気になる事で不眠の解消にもつながります

後は基本的にホットの飲み物を飲むように心がけて、この時期はホットの紅茶などを飲むと自律神経が整い11月の不調を解消してくれます。

まとめ

11月は寒さと乾燥で肺や腎が弱りやすくなります。

さらに自律神経が乱れることで首が緊張して様々な不調が現れます。

肺と腎を潤すためにホットの紅茶や蓮根のきんぴらは特にお勧めです。

⇒11月に負けない身体を作る!大阪市北区で一年を通して元気に過ごしたい人へ

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