秋はアレルギー症状が出やすいと知っていますか?
「秋になると咳が出る」
「秋になると毎年だ」
「何が原因か分からない、、」
実は秋は咳喘息の原因が多く潜んでいます。
今回は秋に起こる咳喘息の原因と対処法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて咳喘息の原因と対処法について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
秋の特徴
秋は咳喘息を発症しやすい季節で、その背景には気温や気圧の変化に空気の乾燥や秋花粉などがあります。
秋になり朝晩の寒暖差が大きくなると気道は炎症を起こしやすくなり、炎症を起こした喉は敏感になるので冷たく乾燥した空気を吸い込むと咳が出ます。
さらに気温が低下する事で空気中の水分量は減少し、涼しくなると汗をかかなくなる事で水分補給を忘れがちです。
結果として身体は水分不足となっているので喉に炎症が起こりやすくなり、喉が乾燥しているせいで咳が出やすくなります。
また、気温差や気圧差が大きくなることで自律神経の乱れが起こり、自律神経が乱れることで炎症は鎮まりにくくなります。
そのため、秋に起こる咳の多くは秋花粉などの影響よりも、炎症の起こりやすさと鎮まりにくさが原因となります。
咳喘息と気管支喘息の違い
咳喘息と気管支喘息はどちらも気道が過敏な状態ですが、咳喘息は咳のみが症状で気管支喘息は咳に加えて息苦しさや喘鳴(ぜんめい)を伴います。
喘鳴とは気管支が細くなって息が苦しくなりゼイゼイという状態で、時に重篤な状態になるのが気管支喘息です。
咳喘息は気管支がそれほど細くならないので症状は軽いですが、炎症を繰り返すうちに5年以内に3~4割の患者さんが咳喘息から気管支喘息に移行すると言われます。
東洋医学から見れば咳喘息は喉を潤すことが大切ですが、気管支喘息は炎症を鎮めることが重要になります。
炎症を鎮めるためには交感神経を刺激する事が基本となり、現代医学では主にステロイドを使用します。
ステロイドの使用を嫌がる人もいますが、咳喘息でも咳が長引くときには使った方が早期の解消が期待でき気管支喘息への移行のリスクは少なくなります。
東洋医学の対処法
身体には炎症を鎮めるためのホルモンが存在しており、炎症を鎮めるのはコルチゾールという副腎から分泌されるステロイドを原料としたホルモンです。
漢方薬では小柴胡湯(しょうさいことう)と呼ばれるステロイドに類似した働きをするものを使用する事があり、小柴胡湯は胃腸と肝機能を高める働もあります。
なぜなら炎症を鎮めるためには喉を潤すだけでなく、肝臓の機能を高める事も重要と考えられています。
喉を潤すのは秋の果物である梨や柿、リンゴなどがあり、肝臓の機能を高めるのは質の高い睡眠です。
秋は暑さで体力が消耗されなくなった分だけ眠りが浅くなるので、昼間にしっかりと動いて熟睡できるようにするのが大切です。
また、身体を動かして水分補給をする事で喉は潤いやすくなり、身体が潤いを取り戻せば炎症は起こりにくくなります。
まとめ
秋は咳喘息が現れやすい季節です。
原因は冷たく乾燥した空気で気道が敏感になる事で、放っておくと気管支喘息に移行する事があります。
炎症を鎮めるには秋の果物で喉を潤して、昼間に運動して質の高い睡眠を得る事です。
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