尿漏れを感じたことはありますか?
「油断したら漏れた」
「終わったと思ったらまだ出た」
「急に増えてきた、、」
尿漏れは加齢とともに増える傾向にあります。
今回は尿漏れの原因と対策について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて尿漏れの対策について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
尿漏れとは
尿漏れとは自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状で、月に1回以上の尿漏れを経験する割合は男性で72.9%ほどで女性は67.5%ほどと言われます。
全体的に見ると40代以上の女性に多く見られますが、20~30代でも尿漏れを経験する割合が増えています。
男性の場合は排尿が終わったと思った後から、尿道に溜まっていた尿が遅れて出てくるために起こるので女生とは原因が別の場合もあります。
女性の原因として多いのは出産がきっかけですが、便秘や加齢に加えて運動不足も大きく影響します。
尿漏れは骨盤底筋の緩みが原因で、現代人は運動不足から骨盤底筋だけでなく内転筋も緩んでいると考えられています。
そのため、尿漏れを防止するには内転筋と骨盤底筋を鍛えるのが効果的なのです。
なぜ骨盤底筋なのか?
東洋医学では特定の筋肉だけを問題視せずに、連動して働いている筋肉にも注目します。
骨盤底筋は腹横筋と同じ体幹を構成するインナーマッスルで、姿勢保持や腹圧の調整、骨盤の傾きなどに腹横筋とともに関与します。
そのため尿漏れを起こす人の多くは腹横筋も弱く姿勢が悪いことが多く、運動不足から呼吸も浅い傾向にあります。
また、肥満で座り仕事が多い人は内転筋が緩みやすく、内転筋と骨盤底筋は同時に働き緩むことで尿漏れの原因となります。
デスクワークなどが多く便秘を起こしやすい人は骨盤が後傾しており、骨盤底筋が常に収縮している状態です。
普段から骨盤が後傾している人は骨盤底筋を肝心な時に締められなくなるために尿漏れが起こります。
そのため、骨盤底筋だけでなく腹横筋と内転筋を鍛えるとともに、骨盤の後傾も解消する必要があるのです。
尿漏れを解消するには
尿漏れを解消するには骨盤底筋を鍛えることが重要で、骨盤底筋を刺激すれば骨盤の傾きが戻って尿漏れのリスクが減らせます。
骨盤底筋を刺激して働きやすくするためには、内転筋と腹横筋も同に刺激することが大切です。
まずは骨盤底筋と内転筋を刺激する体操です。
やり方)
- 背筋を伸ばして浅く座り足を開く
- 足にタオルなどを挟む
- 足を閉じて5秒ほどキープ
足を閉じる動作を5回ほど繰り返す。
大切なのは背筋を伸ばして骨盤を前傾させながら行う事です。
次は腹横筋と内転筋を刺激します。
やり方)
- 背筋を伸ばして足を開いて座って息を吸う
- 足を開いた状態で息を吐きながら上半身を倒す
この動作を20回ほど繰り返す。
こちらの動作も背筋は曲げずに伸ばして行う事で骨盤の傾きを戻せます。
2つの体操を繰り返すことで尿漏れを予防する筋肉は鍛えられます。
まとめ
尿漏れは骨盤底筋の緩みから起こります。
骨盤底筋を鍛える事が大切ですが、腹横筋と内転筋も同時に刺激するのが効果的です。
体操をする事で、骨盤の傾きを本来の位置に戻せれば尿漏れは予防できるようになります。