夏風邪を引いた後に不調が長引いていませんか?
「喉が痛く咳が出る」
「いつもよりも眠い」
「熱が出てきた、、」
夏風邪は長引きやすいのが特徴です。
何とかやり過ごそうと薬に頼る人は多いですが、対処を間違えていると逆に長引いてしまいます。
今回は夏風邪を解消して予防するための対策を東洋医学の視点も交えて解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて身体の機能を高める事を得意としているので、良かったら最後までお付き合いください。
夏風邪の予防には脂質が重要
夏風邪は疲れが溜まると襲ってきて、朝起きたら高熱になってることもあります。
原因の一つは体力の低下で、夏の暑さで体力が落ちると免疫力が低下して夏風邪のウィルスに負けやすくなります。
すると胃腸の機能が低下してあっさりした食事を好みますが、脂質が不足した状態では免疫力が高まらないのです。
脂質は免疫細胞に欠かせない栄養素で、免疫細胞が働くためのエネルギー源にもなっています。
そのため、あっさりした食事ばかりをとっていると免疫力が不足して夏風邪のウィルスを排除できずに長引きやすくなります。
また、脂質はステロイドホルモンの原料ともなるので、不足すると身体を動かすための気力も湧かなくなるのです。
発熱の重要性
夏風邪が長引きやすいもう一つの理由が安易な解熱剤の利用です。
体温が上がり過ぎれば心臓の負担となるので、40℃を超えるようなら解熱剤を使わないといけません。
ですが発熱を無理に下げると、身体のウイルスを排除する働きが妨げられ余計に夏風邪の治りが遅れる可能性があるのです。
だから38℃台くらいの発熱時には、下手に熱を下げずに水分と栄養を摂取しながら安静にしましょう。
免疫力は38℃台くらいが最も活発とも言われるので、それくらいの体温なら下手に下げるのは止めましょう。
身体の免疫機能が正常に働けば、ウィルスの排除が完了し熱は自然に下がるからです。
ただし頭の熱だけは下げた方が良いので、冷えピタやアイス枕を使って頭部の熱だけは下げるようにしましょう。
東洋医学の対処法
漢方で風邪に使われる処方も、麻黄湯や葛根湯は身体を温める作用があります。
これは熱を上げる事で免疫力を高める狙いがありますが、基本的に元気な人に対する処方で汗をかいて熱を自然に熱を下げるように働きます。
身体が弱い人はまずは消化に良い食事を心がけて、薬で熱を下げずに水分と栄養の補給のために果物などを摂取しましょう。
食欲のある人は免疫力を高めるために脂質を含んだ食事をとり免疫力を高める事が重要です。
夏に脂質を摂取するのにお勧めなのが魚などの良質な脂質で鰻などが代表です。
鰻は高脂肪食品とも言われ、そのうちの7割がオレイン酸と呼ばれる良質な脂質となります。
さらにビタミンやミネラルも豊富で、風邪の予防に役立つビタミンAは特に豊富に含まれています。
また、夏の薬膳として知られる鯵の南蛮漬けもお勧めです。
鯵は夏が旬となり脂がのっていて、酢を加える事で消化しやすくなっています。
胃腸が弱っている時には食べづらいですが、食欲が戻ってきたなら免疫力を高めるためにお勧めとなります。
夏風邪が長引いている人は脂質の不足が顕著なので、食べられそうなら鰻や鰺などで脂質を摂取しましょう。
まとめ
夏に胃腸が弱ってあっさりした食事ばかり食べていると免疫力が低下します。
熱が出たからと薬をすぐに飲むと免疫機能がきちんと働きません。
食欲が出てきたなら鰻や鰺で脂質を摂取して免疫力を高めましょう。
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