夏になり体調を崩していませんか?
「熱が出た」
「咳が続く」
「下痢になった」
こんな症状は夏風邪が原因かもしれません。
これらの症状を放っておくと熱中症や脱水症状の原因となり、夏バテに一直線です。
今回は夏風邪にかからないための東洋医学の養生法について紹介します。
当院は東洋医学の理論に基づいて一年を通して健康に過ごせる身体づくりを目指しているので、良かったら最後までお付き合いください。
夏風邪とは
ウィルスによる風邪は冬に引きやすいイメージですが、ウィルスの中には暑くて湿度が高い夏の環境を好むものもいます。
代表的なのがエンテロウィルスとアデノウィルスで、発熱や喉の痛み、腹痛や下痢を起こします。
アデノウイルスはリンパ系の症状が多く、喉の腫れや痛みに頭痛、高熱に咳などが起こり子供に多くてピークは6月~8月頃と長いのが特徴です。
プールで感染しやすいのでプール熱とも呼ばれ、大人が感染すると重症化しやすいので注意が必要です。
エンテロウイルスは腸の不調を引き起こし、発熱や喉の痛みに加えて下痢や腹痛、食欲不振に吐き気などを起こします。
手足口病やヘルパンギーナと呼ばれる病気の原因でもあり、皮膚の発疹を起こすことが特徴です。
5歳未満の幼児に圧倒的に多い病気ですが稀に大人が感染することもあります。
ウィルスの感染経路
これらのウィルスは感染者の唾液や鼻水、くしゃみに咳などによる飛沫感染です。
これらの感染を防ぐためには手洗いやうがいなどの基本的な予防策と体調管理が重要です。
夏風邪にかかる人の多くは夏バテもしており、暑さに負けて免疫力が低下している時ほど感染しやすくなります。
クーラーで温度管理をしていても、水分不足で脱水状態になっていると熱中症を起こして夏バテの原因となります。
また脱水症だと睡眠が浅くなり、睡眠不足による免疫力の低下もウィルスに負ける原因となります。
基本的に腸炎を起こすことが多いので、腹痛に下痢と吐き気が多いのが夏風邪の特徴です。
東洋医学の対処法
夏風邪が治りにくい原因の一つが身体の浮腫みと血流の悪さです。
東洋医学では浮腫みを水滞と言い、身体が重だるくなり胃腸の機能が低下する原因と考えています。
ウィルスに負けないためには胃腸の機能を高めつつ、全身の血流を高める事が重要です。
胃腸の機能が低下すると身体はエネルギー不足となり免疫力が低下し、冷房のかけ過ぎや冷たい物の過食により身体が冷えている時ほど胃腸の機能は低下します。
胃腸の機能を回復させて血流を高めるのが夏野菜で、特にナスやトマトなどは胃腸の機能と血流を高め内臓を温めるのを助けてくれます。
ナスの皮に含まれるナスニンというポリフェノールは血流を高める効果があり、トマトは余分な熱を取り除いて血流を高める働きがあります。
胃腸の機能を高めるには熱を発散させながら内臓は温める必要があるので、身体の熱を発散させるトマトやナスで胃腸を温めるレシピが必要となります。
お勧めの食べ方の一つがマーボーナスです。
ナスで熱を発散させて血流を高めつつ胃腸の機能を高めてくれます。
他にもトマトを使ったミネストローネなどもお勧めです。
トマトは特に熱中症の予防に役立つ食材で、血流を高める事で胃腸の機能回復にも役立ちます。
生のままだと身体を冷やす作用が強く消化に悪いので、胃腸が弱い人はスープで食べるのがお勧めです。
こうやって食事に気を使って睡眠をとっていれば夏のウィルスに負けにくくなります。
まとめ
夏風邪は主にウィルスが原因です。
脱水状態や睡眠不足などで体力が低下している時ほど夏風邪になります。
胃腸の機能と血流を高める食事を心がける事が夏風邪の予防となります。
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