「夜中にトイレに起きてしまう」
「トイレに行ってすぐに行きたくなる」
「医師に相談するのが恥ずかしい、、」
そんな悩みを抱えていませんか?
こちらでは頻尿になる原因と、東洋医学から見た対処法について書いています。
頻尿とは
頻尿は尿の回数が多い状態ですが、尿量が多い場合もあれば少ない場合もあります。
排尿してすぐに尿意を感じることもあります。
本来なら40代以降の女性に多く見られる症状ですが、最近ではそれより下の年齢層にも広がっていることが分かっています。
その原因として考えられているのが内転筋の筋力低下で、デスクワーク症候群の一つと考えられています。
本来なら頻尿や尿漏れは骨盤底筋が原因と言われますが、現代人は内転筋の筋力低下から骨盤底筋が緩んでいると考えられています。
原因としては内股の習慣が薄れて、内転筋のゆるみが生じているためと考えられます。
昔の日本では、和式トイレだったので内股の筋肉が自然と鍛えられていました。
ですが、洋式トイレが普及するにしたがって内転筋が緩んで尿漏れに拍車をかけているのです。
また、和式トイレなら自然と行う骨盤の前傾が洋式トイレでは行わないために、構造的に膀胱内に尿が残りやすくなり尿漏れの原因となっているのです。
そのため、頻尿や尿漏れを防止するには内転筋と骨盤底筋を鍛えるのが効果的なのです。
5000人のデータから見ると、60歳を超えると3人に1人が頻尿に悩んでいるということが分かりました。
東洋医学から見た頻尿
東洋医学から見ると頻尿の主な原因は
- 腎陽虚(じんようきょ)
- 腎陰虚(じんいんきょ)
- 肝鬱気滞(かんうつきたい)
です。
腎陽虚は腎による身体を温める機能が低下している状態です。
特に老化や慢性疾患により代謝が低下して、身体が冷えている場合に多く見られます。
身体はむくみやすく尿量は多くなりがちですが、身体を温めることで症状がマシになります。
腎陰虚だと腎臓への血流量が減少して腎機能が低下し、水分の再吸収量が低下したり老廃物の排泄が下手になります。
この場合は、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルの摂取を意識して腎臓の負担を減らしましょう。
肝鬱気滞は若い人に多く見られる状態で、ストレスから交感神経が優位になり膀胱が緩まなくなった状態です。
膀胱が緩まないとわずかな尿量も蓄えられずに夜もトイレに起きてしまいます。
普段から運動をして筋肉を緩め、交感神経を鎮めるのが解消には効果的です。
頻尿を解消するスマート筋トレ
頻尿を解消するには骨盤底筋を鍛えることが重要と言われます。
確かに骨盤底筋を鍛えれば頻尿の予防は可能ですが、スマート筋トレでは骨盤底筋が働きやすい状態を作ります。
骨盤底筋が働きやすくなるためには、内転筋と腹横筋を刺激することが大切です。
普段からデスクワークが多い人は内転筋が弱りやすく、姿勢が悪い人は腹横筋の働きが悪くなっています。
この内転筋と腹横筋が弱っていると、頻尿を解消する骨盤底筋が十分に働けません。
そのため、頻尿を解消するには内転筋と腹横筋を刺激することが根本的な解決になるのです。
やり方)
- 背筋を伸ばして浅く座り足を開く
- 開いている足を閉じるのを20回ほど繰り返す
- 背筋を伸ばして足を開いて座る
- 足を開いた状態で上半身を倒すのを20回ほど繰り返す
辛い人は足の開きを小さくしたり、回数を減らしてください。
慣れてくるころには腹筋や内転筋が鍛えられています。
まとめ
加齢に伴い筋肉の働きは衰えていきます。
ですが、単なる筋トレでは本来の働きは取り戻せません。
頻尿のように骨盤底筋が原因の場合は、骨盤底筋と連動して動く筋肉を鍛えることも重要なのです。