膝が痛くて歩けない。
歩いて筋力をつけるなんて無理。
寝る時ですら痛むようになってきている。
年齢を重ねて歩けなくなる一番の原因は膝痛です。
膝が痛いから歩かなくなり、歩かないから余計に歩けなくなります。
今回は、歩けないほど痛くなる変形性膝関節症の対処法について解説します。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症になるきっかけは、膝の関節の軟骨が少しずつすり減ることです。
膝の軟骨がすり減ると歩行時に膝が痛むようになり、徐々に膝が腫れあがるようになります。
膝が腫れあがるのは関節の水分が溜まった状態で、炎症が起きており腫れが酷くなると膝が曲げられなくなります。
また、人によっては歩く時の痛みは無くても、膝を曲げたり階段を使うときだけ痛むという場合もあります。
いずれにしても、膝の痛みや腫れを放置した結果として徐々に膝の骨が変形するのが変形性膝関節症です。
東洋医学から見た変形性膝関節症
現代医学的に見れば、変形性膝関節症は膝で起こる炎症が原因とされます。
ですが、炎症という現象は身体を回復させるための反応です。
にも関わらず痛いからと炎症を無理に鎮めては、治るものも治りません。
大切なのは、膝に水が溜まる原因を取り除くことです。
そもそも膝に水が溜まるのは膝に大きな負担がかかっているからです。
だから膝にかかっている負担を取り除かなければ、炎症だけを鎮めても問題は解決しないのです。
東洋医学から見れば炎症が悪いのではなく、炎症を鎮められない身体の状態に問題があるのです。
炎症を鎮められない原因は、津液(水分)の流れが悪い痰湿(たんしつ)の状態です。
痰湿の状態だと水分の流れの悪さから関節が腫れやすく、関節が腫れて姿勢や動きが悪くなることで余計に水分の流れが悪くなります。
そんな状態で炎症だけを鎮めても根本的な解決にはなりません。
膝痛を解消するスマート筋トレ
変形性膝関節症を解消するのに大切なのは、膝にかかっている負担を減らすことです。
そもそも膝が腫れて痛むようになっているのは、痰湿の状態で姿勢が悪くなり筋肉に負担がかかっているからです。
だから水分の流れが良くなるように、姿勢と水分の流れに影響を与える股関節周りの筋肉に刺激を入れることが根本的な解決につながります。
やり方)
まずは大腰筋を伸ばします。
- 足を前後に開く
- 両手をバンザイする
- 上半身を反らす
膝の負担を減らすのに膝の曲げ伸ばしは必要ありません。
そもそも膝が腫れているのに深く曲げるような体操は出来ませんから。
次に大殿筋を伸ばしましょう。
- 足を肩幅より広く開く
- 股関節から曲げて足先に手を伸ばす
- 上半身を起こして肩甲骨を寄せる
姿勢が悪くなる原因は主に大殿筋です。
デスクワークが多かったり運動不足だったりする人は大殿筋が硬くなり姿勢が歪みます。
時間があればウォーキングをするか大殿筋の体操をしましょう。
最後に腹筋群も伸ばします。
- 足を肩幅に開く
- 上半身を回しながら腹筋を伸ばす
- 回し始めに息を吸って、半分を過ぎたら息を吐く
腹筋群はキレイな姿勢を維持する要です。
腹筋群もデスクワークが多い人は弱りやすいので、普段から意識して刺激しましょう。
まとめ
東洋医学から見れば変形性膝関節症の原因は痰湿です。
痰湿を解消しなければ、何度でも膝の腫れや痛みは起こります。
そしれ膝の腫れや痛みを放置していると変形が起こります。
変形性膝関節症を根本的に解決するには普段からのスマート筋トレが大切です。