腸内環境は年齢とともに変化します。
腸内環境が変化するのは普通のことですが、最近では実年齢よりも腸内環境が悪化している人が増えています。
今回は腸内環境が悪化するとどうなるかについて解説します。
現代人の腸内環境
最近の調査で腸内環境に関して衝撃の結果が発表されました。
腸内環境は年齢によって変化するので、腸内環境が表す状態は腸年齢と呼ばれます。
現代人の腸年齢が実年齢よりも平均で20歳も老けているとのことです。
腸年齢は腸内環境を作る腸内細菌のバランスで測定されます。
腸内細菌のバランスは
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1
が理想とされます。
普段の食生活に偏りがある人ほど腸内細菌のバランスは崩れます。
実年齢が20歳でも普段からお菓子ばかり食べて、まともな食事をしてこなかった女性では腸年齢が70歳というデータもあるそうです。
小腸には全身の免疫細胞の6〜7割が集中しています。
また大腸には約1000種の腸内細菌が生息していて、その総重量はなんと1.5kgもあります。
腸年齢が実年齢よりも老けていると、風邪を引きやすかったり体調を崩しやすかったりします。
悪玉菌が増えるのは
悪玉菌が年齢とともに増えるのは消化不良が原因です。
年齢とともに胃腸が弱り、消化が十分に行われなくなります。
消化が不十分な状態で食べたものが大腸まで届くと悪玉菌の餌となり、腸内細菌のバランスがどんどん乱れていきます。
腸内環境の悪化が顕著になるのは40歳からです。
また
- 肉食中心の食事
- 野菜の少ない食事
- スナック菓子をよく食べる
などの食習慣があると悪玉菌はさらに増えやすくなります。
野菜が少なく肉や脂質が多い食生活は、身体の中に分解しづらい過酸化脂質が増えてきます。
過酸化脂質は体臭の原因にもなります。
肉に含まれるたんぱく質は身体にとって必要な成分ですが、多すぎると腸内の悪玉菌を増殖させて体臭がきつくなります。
体臭がきつい人は便の臭いもきつくなります。
女性でも便秘しやすかったり、便が硬く出にくかったりする人は注意です。
男性であれば便やおならが臭く、運動不足を自覚している人は腸内環境が悪化して体臭の原因にもなります。
また腸内環境が悪化すると顔色が悪くなり老けて見られます。
悪玉菌が優勢な人は顔色がくすんで暗く見えます。
そのため便の状態に加えて顔色の悪さが気になる人は、腸内環境を意識した食事が大切です。
まとめ
腸内環境は何もしなければ年齢とともに悪化します。
そのため40代になったら特に意識して食生活を変えましょう。
40代になって急に不調になる人の多くは腸内環境の悪化が原因です。