[kaiwa1]今回は幸せホルモンの一つであるオキシトシンです。
ストレスに強い身体を作るには幸せホルモンの分泌が欠かせません。
今回はそんな幸せホルモンのオキシトシンについて解説します[/kaiwa1]
オキシトシンとは
オキシトシンは、セロトニンやドーパミンと同様に幸せホルモンと呼ばれます。
またオキシトシンは触れあいによって分泌されるのが特徴です。
セロトニンやドーパミンは感情によって左右されやすいのに対して、オキシトシンは直の触れあいが分泌量を左右します。
ペットを撫でることによる癒し効果もオキシトシンの作用なのです。
簡単なボディタッチでも分泌されるオキシトシンは、元々は女性の出産や子育てに関連するホルモンとして知られていました。
最近になって注目されているのは、
- 幸せな気分になる
- ストレスが緩和される
- 不安や恐怖心が減少する
- 他人を信頼できる
- 学習意欲と記憶力向上
などです。
基本的にオキシトシンは他者とのスキンシップで分泌されます。
そのため配偶者や恋人がいるなら日々のスキンシップを心がけるだけで分泌が可能です。
オキシトシンの効果の一つに乳汁の分泌があります。
これは赤ちゃんを抱っこしてスキンシップができていれば母乳の出が良くなる作用です。
お子さんに集中力が無いとしたら、日頃のスキンシップが不足しているのかもしれません。
オキシトシンを分泌させるには
最近になって分かったのは、仲の良い人とお喋りをするだけでもオキシトシンは分泌されるということです。
それこそ家族団らんの時間や、友達や同僚とお喋りをするだけでもオキシトシンが分泌されています。
そのためお喋りが好きという人はオキシトシンによる多幸感を楽しんでいると言えそうです。
オキシトシンによって家族や友人、知人を信頼できるようになり、信頼できる人と一緒に過ごすことでオキシトシンが分泌される良い循環が生まれます。
また一人の時間でも過ごし方によってはオキシトシンを分泌できます。
それが感動することです。
テレビでもマンガでも感動した時に味わう感覚こそがオキシトシンによるものなのです。
感動した直後には、小さなストレスは吹き飛んでいます。
だから一人の時間でも過ごし方によっては十分に幸せを感じられる時間なのです。
大切なのは自分はどんなことに感動するのかを知っておくことです。
感動することを知っていれば、それを繰り返すことで感受性が高まりオキシトシンも分泌されやすくなります。
人に感謝された時に味わう気持ち良さもオキシトシンによるものです。
オキシトシンはは女性に関係したホルモンと考えられがちですが、男性にも作用します。
哺乳類のオキシトシンは全て構造が同じで、猿が毛づくろいで感じる気持ち良さも、人が触れあうことで得られる気持ち良さも同じものです。
そのため授乳する際には赤ちゃんをしっかりと抱きしめることがオキシトシンによる母乳の分泌を促します。
ストレスを感じるとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されますが、オキシトシンにはコルチゾールを下げる作用があります。
男性のストレスは主にテストステロンが下げますが、女性のストレスは主にオキシトシンが下げてくれます。
幸せホルモンの違い
幸せホルモンと呼ばれるのは、
などです。
ドーパミンは達成感で得られる感情です。
心臓がドキドキして高揚感を伴うので依存性があります。
セロトニンは心が安らぐ穏やかな幸福を感じます。
そしてオキシトシンが他者とつながりや愛情感じるときの気持ち良さです。
つまりドーパミンにセロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態が人間は最もストレスに強いと言えます。
ですが多くの人はドーパミンの依存性に翻弄されています。
ドーパミンはやる気や集中力を高めるので、仕事や勉強、スポーツでの成果が上がりやすくなります。
ですが、ドーパミンによる幸福感はセロトニンやオキシトシンと同時には味わえません。
なぜならドーパミンの幸福感は一人でも味わいやすく、他者とのつながりも必要としません。
ドーパミンによる幸福感はお金でも名誉などの社会的な成功でも大いに得られます。
ですが成功を続けた人が急にうつ症状などを発症するのは、ドーパミンによる幸福感のみを追い求めオキシトシンやセロトニンによる幸福感を忘れていたツケとも言えるのです。
対してセロトニンによる幸福感は健康でこそ感じられます。
またオキシトシンによる幸福感は他者とのつながりが基本なので、友達や人間関係、コミュニティへの所属などによってもたらされます。
ドーパミンによる幸福を優先する人は基本的に真面目で勤勉です。
体調が悪くても無理して出社する人はドーパミンに翻弄されています。
セロトニンによる幸福を優先するならば体調が悪いときは休まないといけません。
そもそも体調が悪くなるような働き方をしていることが問題なのです。
よく言えば真面目で勤勉な性格は、悪く言えば融通が利かなく柔軟性が足りないということです。
成功は健康より重視するものではありません。
そのためドーパミンによる幸福はセロトニンによる幸福よりも長続きしません。
長く幸せを実感するにはセロトニンによる幸福を感じ、オキシトシンによる人とのつながりを重視するのが大切です。
どれだけの成功を収めても周りに人がいなければ、虚しさを感じ始めます。
健康で好きな人たちに囲まれてこそ、セロトニンとオキシトシンによって長く幸福を感じることが可能なのです。
健康こそが最高の幸せ
誰かとつながりを持って幸せを感じていても、不健康では他者とのつながりを維持するのは困難です。
なぜなら精神疾患の患者さんは家族や友人が相手でもコミュニケーションをとることが辛くなるからです。
だからオキシトシンによる幸せを感じるには健康であることが前提条件となります。
子育ては本来なら子供とのふれあいにより幸せを感じます。
ですが身体が不健康だとオキシトシンの分泌がうまくいきません。
だからセロトニンによる精神的な安定をまずは手に入れなければなりません。
セロトニンが分泌されていれば精神疾患の多くは解消に向かうからです。
言い換えれば精神疾患とは、セロトニンの分泌が不十分なために起こる病気だとも言えます。
人とのつながりで救われる事もありますが、人とのつながりで幸せを感じるには健康であることが大前提です。
お金や名誉のために健康を害するというのは、幸せからは最も遠ざかっている行為だと言えます。
だからまずは健康な身体を作ってから他者とのつながりを作る事がオキシトシンを十分に分泌する近道です。
[kaiwa1]幸せホルモンであるオキシトシンは他者との触れ合いがポイントです。
ペットを撫でても感動する映画や漫画でも構いません。
ですが不健康な状態ではオキシトシンは分泌されにくいので、まずは健康な身体作りを目指しましょう[/kaiwa1]