「何だか胃もたれが続く」
「以前よりも食べられなくなった」
「これが年齢というものなのか、、」
こんな悩みを抱えていませんか?
年齢とともに食べられる量は減っていきますが、更年期の時期は特に胃もたれが起こりやすくなります。
こちらでは、更年期に起こりやすい胃もたれや胃痛の原因と対処法について書いています。
更年期に起こる胃もたれ
女性は49歳の前後が更年期と呼ばれ、更年期を迎えた女性の多くが胃腸のトラブルに悩まされます。
厚生労働省の調査では、50代女性の3人に1人は胃腸のトラブルに悩んでいるとの事です。
男女を問わず胃腸の機能は年とともに衰えてしまいますが、原因がハッキリとしない場合は機能性ディスペプシアと言われます。
特に女性の場合は更年期の時期にホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れることで胃腸の機能低下が顕著になります。
胃腸の機能低下とは胃腸を保護する粘膜の減少であり、年齢を重ねて40歳を過ぎたころから胃粘膜の減少が起こるのです。
胃粘膜は食物の移動をスムーズにして胃酸から胃を保護する役割がありますが、胃粘膜が減少すると胃の中で食物が渋滞しやすくなり胃もたれの原因となります。
抗ストレスホルモンのコルチゾールは、血液中の糖分を増やし全身の細胞がエネルギーを作りやすくしますが胃粘膜の分泌を減らしてしまいます。
胃粘膜とは
胃粘液は胃を保護する胃粘膜を作り、胃の機能を正常に保つためにさまざまな役割があります。
胃粘膜では酸を中和したりタンパク質分解酵素のペプシンを不活性化したりして胃を保護し、食物を破砕して一時的に貯える貯蔵庫の役割をはたしています。
胃から小腸への移動は、ドロドロになった食物がチューブから絞り出されるように少量ずつ時間をかけて行われます。
胃酸やペプシンは、食物などと一緒に入ってきた細菌を殺菌したり食物の腐敗防止も兼ねたりしています。
さらに胃粘膜の状態が十分なら、胃炎や胃癌などの原因となるピロリ菌の増殖を抑える事が分かっています。
胃粘液の減少
胃粘液が減少する主な原因は
- ストレス
- アルコール
- 薬剤
- 過剰な胃酸
- ピロリ菌
などに加えて加齢があります。
若い時の胃炎などはストレスやアルコールなどの原因がありますが、年齢を重ねれば胃粘液は自然と減少します。
そのため若い時と同じ量の食事は胃の負担となり、慢性的な胃炎がある人は胃粘液の減少がさらに顕著になります。
40歳前後から胃もたれなどの自覚症状が増えてくる背景には、加齢に伴う胃粘液の減少が隠れていたのです。
胃粘膜を健康にするには
胃粘膜を保護する成分にはビタミンUやカロテンがあり、ビタミンUは胃酸の分泌を抑えてカロテンは胃粘膜の修復や保護に役立ちます。
ビタミンUはキャベツやアスパラガス、ブロッコリーなどに多い栄養です。
カロテンはカボチャや人参、モロヘイヤ、ほうれん草などの食品に多く含まれています。
また、温めた牛乳は胃粘膜の再生を促す作用があるので、ビタミンUやカロテンが豊富な食材でシチューを作ると胃粘膜を保護するのに効果的です。
胃もたれが増えてきたという人はこういった食材や食事を心がけましょう。
まとめ
加齢に伴い胃もたれは増えてきます。
それは胃粘膜の減少に伴い誰にでも起こります。
解消のためには胃粘膜を元気にするビタミンUやカロテンなどの栄養がお勧めです
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