「下半身が重だるい」
「身体が重だるくなると腰痛も出る」
「疲れてくると腰痛がひどくなる」
そんな悩みを抱えていませんか?
そんな状態は痰湿(たんしつ)の特徴で、痰湿とは津液(しんえき)の滞りです。
津液とは体内にある血液以外の水分です。
その水分が滞ることで身体はむくみ動きが制限されます。
今回はそんな痰湿について解説します。
痰湿が原因の腰痛
痰湿とは余計な津液(水分)が滞っている状態で、足のむくみや冷えが顕著になります。
人によっては子供の時からむくみや冷えが顕著で、身体の水分は冷えていると重くなり下半身に溜まります。
水の物理的な性質として、温まると軽くなり冷えると重くなります。
そのため痰湿の原因となるのは胃腸の弱さや運動不足などです。
特に足の筋力が不足していると、下半身が冷えやすくなり痰湿は起こりやすくなります。
足で津液(水分)の滞りが起こると股関節の動きが制限され、骨盤の動きが制限されて後傾しやすくなります。
この骨盤の後傾が腰椎に負担をかけて腰痛となるのです。
骨盤が後傾すると本来なら前弯している腰椎を後弯させます。
腰椎の後湾は腰部の筋肉は強く緊張し、腰への負担が大きい状態で放置しておくとぎっくり腰の原因ともなります。
痰湿の原因となる水分は、横になって寝たり運動することで流れます。
朝は足がスッキリとしていても、夕方になると徐々に足がむくんでくるのは重力によって足に津液が溜まっていくからです。
睡眠をとらずにずっと動いていたり、動かずにじっとしていると足に溜まった津液が流れません。
そのため
- 睡眠不足
- 運動不足
のどちらも痰湿の原因となります。
血液と違ってリンパなどの水分は筋肉の力で流すのがメインです。
そのため歩く機会の少ない人ほど痰湿になりやすくなります。
汗をかいたり尿を出したりしても身体の水分は流れます。
ですが水分不足でトイレにあまり行かない人や、運動不足で汗をかかない人は痰湿になりやすくなります。
さらに足が冷えることでむくみやすくなり、むくんでいる足は冷えやすくなり痰湿が悪化します。
特に現代人は空調のきいた部屋で座りっぱなしなので、痰湿に悩まされている人は多いと言えます。
基本的に痰湿の状態で下肢の疾患に悩まされているときには、ウォーキングをして足の血流を高めることが重要です。
また水分を補給して尿を出したり、身体を温めて津液の流れを良くするのが基本です。
運動は筋肉への刺激と体温を高めることで痰湿の解消に役立ちます。
まとめ
痰湿は津液(水分)の滞りです。
身体は60%が水分なので、痰湿は起こりやすい症状です。
特に女性の方が水分の問題は起こりやすいので、運動不足には気をつけましょう。