「鼻水と鼻詰まりがひどい」
「薬を飲むと口の渇きがひどい」
「目のかゆみが酷くてかいてしまう」
こんな症状で悩んでいませんか?
こちらでは花粉症が起こるメカニズムと、東洋医学から見た対処法について書いています。
なぜ花粉症が起こるのか?
一般的に花粉症とは、体内に入った花粉が異物として認識する免疫反応が過剰なために起こると言われています。
免疫反応が過剰になると、IgEと呼ばれる抗体が多量に産生されるとアレルギー症状が現れます。
また、副交感神経の働きが強くなり自律神経のバランスが乱れることでアレルギー症状は悪化すると言われます。
少し専門的な話をすると、花粉が体内に入るとマクロファージが補足し形質細胞に提示し、形質細胞がIgEを分泌してIgE抗体が肥満細胞と結合するとヒスタミンが分泌されます。
市販薬の多くはヒスタミンの分泌を抑えたり、IgEが肥満細胞と結合しないようにすることで花粉症の発生を防ぎます。
ですが、血流が悪い人ほどヒスタミンが分泌されやすく副交感神経が優位になりやすくなっています。
ヒスタミンは血管内皮細胞を強く刺激する性質を持っており、血管を拡張させて血管の透過性を亢進させます。
血管が拡張するという事は血圧を低下させるので、もともと副交感神経が優位な人は自律神経のバランスが崩れて花粉症が悪化しやすいと言えるのです。
東洋医学から見た身体の状態
東洋医学から見た花粉症の原因は症状によって違います。
そもそも同じ花粉症の人でも症状に違いがあり、悩んでいる時期も違います。
なぜこんな事が起こるのか?
免疫や自律神経だけでは説明がつきません。
そんな疑問に東洋医学からの観点でお答えします。
例えば、目のかゆみは炎症が原因なのでヒノキの花粉がきっかけで起こりやすくなります。
この炎症が起きやすくなるのは、普段から気滞(きたい)と呼ばれる状態になりやすい人です。
気滞とは頭に熱がこもった状態で、代謝が高くて肝が強い人に起こりやすい症状です。
こんな人は頭の熱を発散させるために適度に汗をかいて水分補給をすることが大切です。
次にサラサラの鼻水が多く出る人は、身体に老廃物が溜まりやすい痰湿(たんしつ)の人です。
身体に老廃物が溜まっていると鼻水が出やすく、冷えのぼせを起こしやすくなります。
こんな人は白湯をこまめに飲む癖をつけて排尿量を増やすことが大切です。
次に鼻詰まりは胃腸の弱っている人に多く見られ、消化力が弱い気虚(ききょ)の状態です。
鼻詰まりを起こす人は全身の水分代謝が悪いので下半身がむくんで靴下の跡が残りやすくなります。
こんな人は普段から暴飲暴食が目立ち胃腸が弱っているので、食事量を減らして消化に良い食事を心がけましょう。
まとめ
花粉症は免疫力の低下と言われますが、免疫力の低下は生活を変えることで解消できます。
免疫力だけに注目するのではなく、普段の生活を見直すことも重要なのです。
自分の体質を知ることは、花粉症に限らず一年を元気に過ごすうえで大切な事になります。