[kaiwa1]腸内環境という言葉は有名になってきました。
そのため腸内環境を意識している人は増えています。
ですが気をつけていても腸内環境は加齢とともに変化します。
今回は、そんな腸内環境について解説します[/kaiwa1]
腸内環境の変化
腸内には色々な菌が棲みついています。
この腸内環境は食事だけでなく加齢によっても変化します。
腸内環境を作っている腸内細菌は、
- 善玉菌
- 悪玉菌
に分けられます。
善玉菌とは消化吸収を助け、免疫力を高める働きをする菌です。
悪玉菌は腸内に炎症を起こしたり発ガン物質を作ったりします。
善玉菌と悪玉菌は太極図のようにお互いを抑制しあう効果があります。
腸内環境とは善玉菌と悪玉菌のバランスで成り立っているのです。
一般的には悪玉菌を増やさずに善玉菌が優勢であることが健康の秘訣とされています。
ですが悪玉菌でも常に害を及ぼすわけではなく、善玉菌とは違う成分の消化吸収を助けたり免疫機能を高めたりしてくれています。
普段の免疫で対応できないほどのウィルスや菌でも、腸内では悪玉菌が倒してくれます。
だから善玉菌だけが多い状態も健康とは言えないのです。
加齢で減っていくビフィズス菌
善玉菌の中でも有名なのが乳酸菌とビフィズス菌です。
広い意味では同一視される菌ですが、大腸内に多く棲んでいるのはビフィズス菌です。
大腸内ではビフィズス菌の方が乳酸菌の1000倍も多く棲みついています。
あまり知られていませんが、大腸の善玉菌のほとんどがビフィズス菌です。
乳酸菌とビフィズス菌の最大の違いは、乳酸菌は乳酸のみを作るのに対してビフィズス菌は乳酸に酢酸も作ることです。
酢酸は乳酸よりも強い殺菌作用があり悪玉菌の増殖を抑えます。
そんなビフィズス菌は生後すぐから存在し、健康な赤ちゃんの腸内フローラの大半を占めています。
しかし年齢とともに腸内のビフィズス菌は減少していき、60代になる頃にはビフィズス菌はかなり減少し悪玉菌が増えてしまいます。
赤ちゃんの大腸内はビフィズス菌が95%以上もありますが、成人になる頃には10〜20%まで減り、60代の時期には1%未満まで減ってしまいます。
だから加齢による腸内環境の悪化とは、主にビフィズス菌の減少を指します。
ビフィズス菌を増やすには
ビフィズス菌を増やすには、ビフィズス菌入りのヨーグルトなどを摂取することも一つの方法です。
こういったビフィズス菌を含む食品をプロバイオティクスと呼びます。
ビフィズス菌を増やすもう一つの方法はビフィズス菌の餌となる食物繊維をとることです。
食物繊維のようなビフィズス菌の餌となるような食材をプレバイオティクスと呼びます。
無理なくプレバイオティクスである食物繊維をとるなら和食が効果的です。
和食で重宝される
- 切り干し大根
- ひじき
- おから
などは高食物繊維食です。
野菜は生よりも味噌汁や煮物の方がたっぷり食べられます。
また日々のおやつを和菓子にすれば、あんこやきな粉などから食物繊維が摂取できます。
[kaiwa1]加齢とともにビフィズス菌は減ってしまいます。
60歳になる頃には極めて減少しているので、ビフィズス菌の餌となる食物繊維を増やしましょう[/kaiwa1]