[kaiwa1]パパッと薬膳で重視しているのが食物繊維です。
食物繊維は第六の栄養素とも言われ、腸内環境を整えるには必須です。
今回はそんな食物繊維を解説します[/kaiwa1]
食物繊維とは
食物繊維は胃と小腸では消化されずに大腸まで届く成分です。
そして大腸に届いてから腸内細菌の餌となり、様々な効果を発揮します。
また食物繊維を摂取すると、糖質や脂質の吸収を穏やかにします。
食物繊維には
- 水溶性
- 不溶性
の二種類があります。
食物繊維は消化酵素で分解されない成分と定義されています。
水溶性とは水に溶ける成分で、小腸での糖質や脂質の吸収を穏やかにする作用があります。
水溶性食物繊維には、
- 果物や野菜に含まれるペクチン
- 海藻に含まれるアルギン酸
などがあります。
不溶性とは水に溶けない成分で、便の量を増やし大腸の掃除をする作用があります。
さらに不溶性食物繊維には、
- 穀類などに含まれるセルロース
- 海藻などに含まれるリグニン
- カニやエビなどに含まれるキチン
などがあります。
野菜に含まれるオリゴ糖なども食物繊維の一種です。
水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もどちらも体内には吸収されません。
どちらも腸内細菌の餌となり、腸内環境を整える第六の栄養素とも言われ注目されています。
特に水溶性食物繊維にはナトリウムも排出するので、高血圧を予防する効果もあります。
そのため水溶性食物繊維は
- 糖尿病
- 高脂血症
- 高血圧
- 動脈硬化
などの生活習慣病の解消が期待されます。
そのため40歳になったら水溶性食物繊維は積極的にとりたい成分です。
不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やすので、便秘の解消と有害物質の排泄が期待されています。
どんなものに食物繊維は含まれるのか
また、どちらの食物繊維も大腸内の細菌により発酵や分解され腸内環境が整います。
簡単に食物繊維を摂るには唐辛子も効果的です。
辛いので大量にはとれませんが、昔から唐辛子の薬効は注目されていました。
他にもドライトマトや切干大根など乾燥させることで食物繊維の割合は多くなります。
穀類で見れば、玄米は全粒粉の小麦よりも食物繊維の量は多くなります。
水溶性と不溶性食物繊維のバランスが良いキノコ類ではきくらげが最も多く、椎茸や舞茸が続きます。
キノコ類も乾燥させることで食物繊維は多くなります。
豆類だと意外に多いのが小豆です。
和菓子が身体に良いとよく言われるのは、小豆に含まれる食物繊維の影響もあるのです。
また芋類は炭水化物が多いという理由で避ける人もいますが、じゃが芋には割と多い食物繊維が含まれます。
海藻類だと寒天の食物繊維が多いので、ゼリーは食物繊維を摂ることが可能なのです。
また海苔やヒジキにも豊富な食物繊維が含まれます。
[kaiwa1]40歳からはパパッと薬膳が特に重要となります。
食物繊維は整腸作用の他にも生活習慣病の予防が期待できます。
食事量を減らすのも大切ですが、普段から食物繊維を取り入れると健康な身体を作れるようになります[/kaiwa1]