長引く咳や痰を甘く見ていませんか?
「ずっと咳が続いている」
「痰が絡む」
「喉が乾燥して不快だ」
こんな症状を放っておくと肺の機能が低下してしまいます。
今回のブログを見れば慢性閉塞性肺疾患になる原因と予防法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
慢性閉塞性肺疾患とは
慢性閉塞性肺疾患とは肺が炎症を起こして呼吸がしにくくなる疾患で、症状には息切れや咳、痰などがあり息苦しさを感じる場合もあります。
息苦しさを感じる時には気管支が炎症を起こしたり、肺胞が破壊されたりして肺機能が低下していたりします。
特に慢性閉塞性肺疾患の息苦しさはちょっとした運動でも息切れ、息を吐く時間がのびてゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴がしたりします。
痰を伴う咳が何年にもわたって続きますが、初期段階は多くの場合で無症状でゆっくりと進行します。
息切れなどを自覚したころには病気がかなり進行していることが多く、元には戻らないとされ心不全などを合併する場合もあります。
炎症が慢性的に起こる事で体重が減少して痩せる事も多く、喫煙をしている人に最も多く見られます。
肋間筋への影響
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では肺が硬くなることで横隔膜の動きも悪くなり、そのせいで他の呼吸筋に大きな負担がかかります。
特に胸式呼吸をするさいの外肋間筋や内肋間筋などの呼吸筋の負担が大きくなり、筋肉が疲れる事で余計に呼吸しづらくなります。
外肋間筋は吸気時に働く筋肉で肋骨を大きく前上方に引き上げて吸気を助け、横隔膜と連動して胸郭を拡大し肺を膨らませます。
内肋間筋は呼気に働く筋肉で胸郭を縮めて呼気を助け、安静時には働かないのが特徴です。
呼吸筋は他にもありますが、肋間筋が硬くなると姿勢も歪みやすくなり全身に悪影響を及ぼします。
そのため、呼吸のしづらさや息切れなどを感じ始めたら、早めに対処する事が大切なのです。
漢方薬
慢性閉塞性肺疾患は重症化する前の対処が肝心なので、乾いた咳や喉のイガイガを感じだしたら漢方薬を早めに飲むのがお勧めです。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)と呼ばれる漢方薬は、切れにくい痰や強い咳き込みを伴う喉の乾燥を鎮めてくれます。
本来なら気管支炎や気管支喘息に用いられますが、風邪の後に咳が長びく時にもお勧めです。
麦門冬湯は気道などの粘膜を潤して筋肉に栄養を補給する事で、喉を乾燥から守ります。
内臓を潤す事で胃の機能も高め、胃の機能が高まることで肺も潤いやすくなります。
虚弱の人や高齢者も安心して飲める漢方薬で、夜に寝ようとすると痰が喉につまりやすい人にも効果があります。
元気だけど咳と痰があり喉の乾きが強い場合は、普段から口呼吸になっていることも多く乾燥しやすくなっています。
冷たい空気と乾燥が原因の咳にも効果的なので、秋から冬にお勧めの漢方薬の一つです。
まとめ
慢性閉塞性肺疾患は喫煙者に多く始めは無症状で進行します。
症状が悪化して硬くなった肺は元に戻らないので早めの対処が大切です。
お勧めなのは身体の弱い人でも飲める麦門冬湯になります。
⇒息苦しさからの解放!大阪市北区で東洋医学の整体が受けられます