姿勢が悪いのは腰や背中のせいだと思っていませんか?
「腰が痛くなる」
「動くときに背中に違和感がある」
「姿勢が歪んできた」
こんな悩みは背骨の歪みから起こります。
今回は背骨の歪みの一つである変性側弯症の原因と対処法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて変性側弯症の対処法について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
変性側弯症とは
変性側弯症は年齢が40~50代を過ぎてくると起こる加齢性の背骨の変形です。
年齢とともに椎間板が弱くなると背骨が変形し、さらに骨粗しょう症性の圧迫骨折が原因で曲がってくる場合も多くなっています。
見た目に大きな歪みがあるとは限りませんが、変性側弯症になると腰や背中の辺りが痛みやすくなります。
病院などではコルセットの装着や痛み止めなどで変形の進行を食い止め、さらに進行すると手術が勧められます。
手術では変形を矯正するために金属のインプラントなどで骨の固定を行うので、身体の動きは制限されてしまいます。
手術後は痛みが緩和される場合も多いですが、長い目で見れば腰や背中以外にも痛みが現れる傾向にあります。
身体はバランス
見た目が歪んで腰や背中が丸まってくると腰や背中が悪いと思われがちですが、実際は腹部の緊張が大きく関係している場合もあります。
腹部が縮むことで身体が丸くなり、左右差があるせいで変性側弯症の原因となるのです。
その時に中途半端に腰や背中の筋肉を緩めると、余計にバランスが崩れて新たな痛みを招く事すらあるのです。
ただし、変形しても痛みの無い人もいるのは事実で、痛みの原因は歪みだけでない事が分かります。
東洋医学で注目しているのが血液の滞りで瘀血(おけつ)や血滞(けったい)と呼ばれ、血液の流れが腹部で悪くなっている事が問題と考えています。
そのため、ポイントとなるのは血滞(けったい)を解消して身体のバランスを整える事なのです。
予防のために出来る事
変性側弯症のリハビリは一定期間だけやって終わりというものではありません。
変形が起こるという事は筋力の低下や血滞(けったい)が潜んでいるので、生活習慣の中に運動を取り入れる必要があるのです。
一度でも変性側弯症が出た人は、常に進行を防ぐための運動が必要となってくるのです。
とは言っても、筋トレなどのハードな運動を行う必要はなく、必要なのは少し負荷を感じるウォーキングくらいで十分です。
具体的には平面を歩くだけでなく、坂道を上ったり階段を昇り降りしたりと身体のバランスをとる事が必要なのです。
段差の無い所ばかりを歩いている高齢者はバランス機能が低下するので、高さに変化が出る所でウォーキングをするのが大切なのです。
1日に30分だけでも高低差のある所を歩いていると、身体はバランスをとるために適度な刺激が入り下半身の筋力アップにつながり変性側弯症の解消につながります。
まとめ
加齢に伴い背骨は変形しやすくなってきます。
問題となるのは腰や背中ではなく腹部の筋肉や血液の流れです。
予防に大切なのは高低差のある所でのウォーキングで、日々の習慣に取り入れることが大切です。