知らないうちに熱中症になったりしていませんか?
「頭痛がして手足が痺れだした」
「急に気分が悪くなり顔色も悪くなった」
「頭がボーっとして手が震え出した」
これらは熱中症になった人の体験談です。
熱中症はなった事に気づかずに体調不良になる人が多くいます。
そして熱中症になりやすいのは動脈硬化を起こしている人なので、今回は血管の柔軟性の重要性と熱中症の予防法について書いています。
こちらのブログでは様々な不調を解消するのに必要なことを東洋医学の視点から解説しているので、良かったら最後までお付き合いください。
熱中症を予防する汗の機能
一般的に加齢とともに汗腺が小さくなると汗の量は減る傾向にあり、汗腺が汗を分泌するタイミングも遅くなります。
そのため高齢者は若年者より身体にこもった熱を放散する能力が低くなり、体内に熱が溜まって深部体温がより上昇しやすくなり熱中症のリスクが高まります。
発汗能力の低下は下肢から体幹、上肢から頭部と進行するので頭部の汗の量は高齢になるまで保たれます。
高齢者は感覚神経や自律神経の機能低下のために体温の調節機能が全般的に低下しています。
熱中症は暑い所で長時間いる時だけに起こる訳ではありません。
室内でも起こったり、ベランダで洗濯物を干すだけのわずかな時間でも体調を崩す場合もあるので注意が必要です。
動脈硬化と汗の関係
体温の調節機能が低下しているうえに、循環血液量の減少や動脈硬化が起こっていると熱中症のリスクは跳ね上がります。
血管の柔軟性は汗の量と関連性があり、血管の柔軟性があり発汗量が多い人ほど熱中症のリスクは低く運動能力が高いという研究結果もあります。
血管の柔軟性を保つのに必要なのがタンパク質で、タンパク質が不足すると血管や皮膚の弾力が低下するのです。
もちろん水分補給に塩分などのミネラル補給も重要ですが、血管の柔軟性を低下させない事が一番の熱中症の予防につながります。
血管の柔軟性は身体の筋肉の柔軟性に比例するので、普段から涼しい時間帯にウォーキングなどを行いましょう。
そしてウォーキングの前に必ず水分補給を行っておき、終わった後にもこまめに水分とミネラルの補給しましょう。
血管の柔軟性を保つためには
血管の柔軟性を保つのにもう一つ必要なのが暑い地域でも好まれる食事です。
食事はバランスよく食べるのが一番ですが、タンパク質の中でも血管の柔軟性を保つのに重要なのがリジンやアルギニン、シトルリンといったアミノ酸です。
リジンは血圧には作用しませんが血管を丈夫にする働きがあり、穀類には少なく肉や魚、大豆製品に多いアミノ酸です。
沖縄では島豆腐が人気なのは、リジンやアルギニンの補給に役立つからです。
アルギニンは血管の内膜細胞で一酸化窒素となり、血管を広げて血流を高める作用があります。
脳の血管をつまらせる血栓症を防ぐとされ、鶏肉や大豆製品、煮干し、小麦胚芽などに多く含まれます。
シトルリンは特に血管の柔軟性を高め、シトルリンとアルギニンは同時に摂取することで一つずつを摂取するより良い効果が期待できると言われています。
シトルリンはウリ科の植物に多く含まれるので、スイカやメロン、キュウリやゴーヤに多く含まれています。
特にスイカのシトルリン含有量は高いので、夏の熱中症予防には役立ちます。
だから、アルギニンとシトルリンを同時にとれるゴーヤチャンプルーなどは大豆製品の豆腐とゴーヤを同時に摂れる理にかなった薬膳なのです。
普段から筋肉の柔軟性を保ちつつ沖縄の料理などを参考にすると今年の夏も元気に乗り切りやすくなります。
まとめ
発汗能力が低下するほどに熱中症のリスクは高まります。
発汗能力は血管の柔軟性に比例するので、血管の柔軟性を保つことが熱中症の予防につながります。
沖縄料理などは血管の柔軟性を保つのに役立つ薬膳となります。
⇒アクティブシニアになる!大阪市北区で専門的なサポートができます