[kaiwa1]40歳になると活性酸素を消去する機能が低下します。
活性酸を消去する酵素はグルタチオンペルオキシダーゼです。
今回は、そんなグルタチオンペルオキシダーゼについて書いています[/kaiwa1]
グルタチオンペルオキシダーゼとは
グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)とは、活性酸素から身体を保護するペルオキシダーゼ活性を有する酵素の名称です。
ペルオキシダーゼ活性とは過酸化水素を除去する機能です。
GPxはグルタチオン(GSH)というタンパク質を補酵素として利用し、活性酸素の中でも酸化力の強いヒドロペルオキシドを消去します。
GPxは中心にミネラルのセレンを持ち、セレンが動物の必須元素とされるのはGPxの材料となるからとされます。
対してグルタチオンは
- グルタミン酸
- システイン
- グリシン
の三つのアミノ酸が結合したたんぱく質で、肝臓や筋肉などに広く分布しています。
GPxはGSHと協力して過酸化水素を水に分解し、過酸化脂質も分解します。
人間の身体を酸化による錆びつきから守ってくれるグルタチオン(GSH)は免疫システムにおいても重要な役割を担っており、アレルギーや喘息などを抑える効果もあります。
加齢による変化
一般的には20代をピークにグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)とグルタチオン(GSH)は加齢とともに減少していき、高齢になるとGPxの血中の活性が低下することが報告されています。
40歳の頃にはGPxとGSHは半減します。
つまり40歳からは老化の原因となる活性酸素に弱くなるという事です。
グルタチオンを構成するシステインは硫黄を含み、細胞内に存在する最も強力な抗酸化成分です。
GSHはGPxが無効化されるのを防ぎ、GSHが働くにはGPxの存在が必要です。
GPxはあらゆる組織の細胞外や細胞質、ミトコンドリアに広く存在します。
GSHには有害な薬物を水に溶けやすくして体外に排出させる働きもあります。
そのため薬を大量に服用しているとGSHは消費されます。
抗酸化を補う食事
加齢によって減少するGPxとGSHを補うために食べたいのが、
- 西洋わさび
- 青じそ
- 黒ゴマ
などです。
GPxは西洋わさびから発見された成分であり、西洋わさびには特に多量に含まれます。
また青ジソは酸化ストレスに対して強い細胞保護作用を示しGPxを助けます。
昔から黒ゴマは不老長寿の食材とされており、黒ゴマにはGPxの原料となるセレンを豊富に含んでいます。
GPxとGSHが減少するのは避けられませんが、普段からの食事に気をつける事で身体を酸化から守る事が可能です。
[kaiwa1]身体は年齢とともに変化していき弱くなっていきます。
GPxとGSHが減少するのは避けられませんが、食事で補う事で身体を酸化から守れます。
そのため40歳になったら食事には気をつけましょう[/kaiwa1]