春に体調を崩していませんか?
「急に意欲が落ちる」
「頭痛が増える」
「花粉症がひどい」
こんな症状は自律神経を整える事で解消される事が多いのです。
今回のブログを見れば春に自律神経が乱れる原因と内臓との関係、イライラを抑える呼吸法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
春に応じた整え方
春は気圧と寒暖差の変化が最も大きい時期で、急に代謝が上がる事で身体に熱がこもって鼻水など風邪のような症状が出やすくなります。
気圧や寒暖差の変化は自律神経の負担となり、自律神経が通っている首周りの筋肉は緊張しやすくなり痛みやコリの原因となります。
そのため、春の不調は頭痛や花粉症など頭部の症状が多く、東洋医学では肝の働きが亢進するのが原因と考えます。
肝の働きを整えるには気の巡りを高める事がポイントになり、早寝早起きで太陽の光を浴びるのがお勧めです。
頭にこもった熱は運動不足で余計に溜まるので、ウォーキングやハイキングなどどんどん外に出る事が大切です。
ただし、春は寒さも残るので過度な薄着は禁物で、軽く羽織れる服を持って出かけましょう。
「感情」は臓器の声? ~肝と怒・心と喜・脾と思~
東洋医学では内臓と感情は密接に関係しており、五臓と呼ばれる内臓の状態は特定の感情を引き起こすとしています。
肝が強い人は行動力があり怒りやすいですが、怒りすぎたりイライラし過ぎたりすると肝が弱ります。
心が強い人は普段からテンションが高く喜びやすいですが、楽しい事ばかり追い求めていると心が弱ります。
脾が強い人は普段からよく考えるのが癖になっていますが、クヨクヨと悩み過ぎると脾が弱ります。
肺が強い人は普段から感受性が高く内省的ですが、悲観的になり憂いがすぎると肺が弱ります。
腎が強い人は普段から根気強く慎重ですが、恐れ過ぎると腎が弱るというのが東洋医学の考え方です。
イライラを抑える呼吸法
リラックスするために必要なのが自律神経を整える呼吸法で、ヨガでは片鼻呼吸法が注目されています。
ヨガでは左鼻が陰のエネルギーの通り道で、右鼻が陽のエネルギーの通り道と言われています。
普段の鼻呼吸で右鼻が詰まっている人は交感神経の働きが悪く、左鼻が詰まっている人は副交感神経の働きが悪いと言えます。
そのため、両方の鼻の通りを高める事で自律神経を整える事が可能となるのです。
やり方)
- 指で右鼻を抑え、左鼻から息を吐く
- そのまま左鼻から息を深く吸う
- 次は左鼻を押さえ、親指を外した右鼻から息を吐く。
- 右鼻から息を深く吸う
この流れを慣れるまでは6秒ずつくらいで繰り返し、慣れてきたら吐く方を2倍くらいの長さにするのがポイントになります。
まとめ
春は自律神経が乱れやすく頭部の不調が多くなります。
東洋医学から見れば主に肝の亢進が原因となります。
自律神経を整えるためには片鼻呼吸法を試してみましょう。