呼吸が浅くなっていませんか?
「息が吸いづらい」
「痰が出やすい」
「咳が出やすい」
こんな状態は肺が弱って老廃物が溜まっているかもしれません。
今回のブログを見れば肺の機能と弱る原因に、肺を元気にするための生活習慣や薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
肺は排泄と浄化の臓器
肺の一番の役割は呼吸によって酸素と二酸化炭素を交換する事で、体内の二酸化炭素が多くなると呼吸は早くなります。
肺呼吸では二酸化炭素の排泄を助け、さらに皮膚呼吸を調節する事で水分代謝にも影響しています。
また、横隔膜や肋骨周りの筋肉を動かす事で、気管支内の痰や異物を取り除き浄化しています。
逆に気管支内に痰や異物が溜まったり、横隔膜や肋骨周りの筋肉が硬くなると咳が出やすく肺の機能は低下します。
肺の機能が低下すると身体に老廃物が溜まりやすくなり、身体がむくむことで様々な不調が現れます。
東洋医学では肺の機能低下を肺気虚と呼び、息切れして疲れやすくなり汗をかきすぎる原因と考えています。
巡りを助ける入浴・睡眠・下着の選び方
肺の機能を低下させないために必要なのが水分の巡りを高める事で、水分が巡っていると痰などの老廃物は溜まりにくくなります。
水分の巡りを高めるのに効果的なのが入浴で、副交感神経を刺激するために夏なら39~40℃くらいで冬でも41℃くらいがお勧めです。
ゆっくりと温める事で筋肉も緩みやすくなり、全身の筋肉が緩むことで睡眠の質が高まり水分代謝も高まります。
睡眠中は水分不足だと睡眠の質が下がるので、寝る30分前までに水分補給をして夏は特に脱水を避ける事が重要です。
そして、寝る時は身体を冷やし過ぎない事が基本なので、薄手で吸湿性が高いパジャマを選び汗冷えをしないように気をつけましょう。
身体が水分不足の状態だと睡眠中に汗をかきやすくなるので、暑い時期ほど睡眠前の水分補給が大切になります。
秋は肺の薬膳
肺で気をつけたいのが夏の暑さから解放される秋で、急激に湿度が低下する事で肺は弱りやすくなります。
肺の機能が低下した肺気虚の状態であれば、肺の機能を高めるのにサバや桃が効果的とされます。
乾燥が酷くて水分不足の場合は、肺の水分不足を解消する苺や梨、山芋がお勧めです。
さらに空咳を止める作用があるのはイチジクや柿で、血流を高める紫蘇やコリアンダー、生姜、シナモンなども大切です。
そして痰が絡む状態を解消する作用があるのがミカンで、喉に炎症が起こりやすい冬は特に大切な果物です。
また、蓮根や白ゴマは呼吸器の疾患を防ぐのに効果的とされているので、肺が弱って呼吸が浅くなりやすい人にはお勧めとなります。
まとめ
肺が弱ると痰や老廃物が溜まりやすくなります。
予防のために寝る前の入浴と水分補給を心がけましょう。
薬膳としてはサバや桃、イチゴや梨に山芋などがお勧めとなります。