感情を上手くコントロールできていますか?
「イライラしやすい」
「急に不安になる」
「焦燥感に襲われる」
こんな精神状態は内臓の状態も悪いかもしれません。
今回のブログを見れば不安感や焦燥感に襲われる原因と、解消のための漢方やツボ押しケアが分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
不安感や焦燥感に襲われる
ストレスなどによって気の流れが悪くなると、イライラや不安を感じやすく不眠などの症状を引き起こします。
この状態は自律神経に悪影響を及ぼし、情緒が不安定となり気分に波が出てきます。
これは肝が高ぶっているために起こり、その状態が長く続くと感情の起伏が激しくなってきます。
さらに身体に熱がこもるせいで心も高ぶると不安と焦燥感が強くなり、動悸が激しく不眠の状態はさらに悪化します。
寝ても熟睡が出来なくなり、夢を多く見るようになって身体が休まらないせいで余計に症状は悪化します。
こういった不安感や焦燥感を解消するには気血の流れを高めて、肝と心の機能を落ち着ける事になります。
自律神経に効くおすすめ漢方
お勧めの漢方である抑肝散(よくかんさん)は肝の機能が亢進する事で起こるイライラに効果があり、肝の高ぶりを抑える事で自律神経を整えます。
もともとは子どもの夜泣きに使われていましたが、現在では大人の神経症状にも使われ比較的に副作用が少ない漢方として知られています。
他にも更年期障害にも使われ、血を補い血流を高める効果があり睡眠の質を高めてくれます。
基本的に神経過敏でイライラしやすく、体力は中程度で興奮しやすい人をリラックスさせることが出来る漢方薬です。
特にストレスや緊張で精神的なバランスを崩し、不安や焦燥感に襲われ不眠に悩んでいる人にお勧めとなります。
大切なのは睡眠を促して肝の機能を落ち着けて自律神経のバランスを整える事です。
自律神経を整えるツボ
自律神経を整えるのにお勧めのツボは肝臓への血流を高める太衝(たいしょう)で、足の甲の親指と人差し指の骨が交わる窪みにあります。
太衝は強い刺激はダメなので、親指の腹を使って優しく円を描くように刺激します。
1回につき30秒から1分程度の刺激を寝る前に行う事で、睡眠中に肝臓の修復が行われて肝臓が元気になります。
肝と心の機能が亢進すると身体に熱がこもりやすくなり、熱がこもった状態では不眠になります。
睡眠は肝と心の機能を落ち着けるための大切な時間なので、不眠になると機能が亢進して自律神経を乱します。
太衝を刺激して睡眠の質が高まると自律神経が整い、自律神経が整う事で不安感や焦燥感からも解放されます。
まとめ
不安感や焦燥感は肝と心の機能亢進で熱がこもる事で起こります。
抑肝散は肝を落ち着ける事で睡眠の質を高めます。
太衝を刺激すると肝が整い自律神経も整えてくれます。