普段からこんな不調に悩んでいませんか?
「なかなか眠れない」
「筋肉がつりやすい」
「めまいが起こりやすい」
そんな症状が多い人は血虚体質かもしれません。
今回のブログを見れば血虚体質の原因と症状、解消のために必要な食事と夜の過ごし方が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
血虚体質の養生法
東洋医学の血には心血と肝血があるので血虚体質も2種類あって、精神面に強く現れる人と肉体面に現れる人がいます。
特に心血虚の場合には不眠傾向があり、不安感が強くなって集中力の低下など精神面の不調が現れます。
肝血虚の場合は筋肉の痙攣やめまい、ふらつきなど肉体的な不調が多く同時に現れる場合もあります。
いずれにせよ血虚の人は睡眠が浅いせいでホルモンの分泌が少なくなり、ホルモンの分泌が少ないために血虚になる悪循環に陥っています。
女性であれば生理の影響で常に血虚になりやすく、普段から意識して栄養を摂取しないといけません。
偏食などで栄養が不足していると血虚は悪化して、そこに夜更かしなどの悪い生活習慣が重なると重症化します。
血虚の薬膳
血虚を解消するのはレバーやひじき、卵など貧血を解消するのに役立つ食材もあります。
その他にもブドウやニンジン、ほうれん草など鉄分が多いだけでなく、ビタミンB群のような身体の代謝を促す成分を含んでいるものが効果的です。
特に脳に栄養を与える心血虚の解消にはビタミンB群やマグネシウム、カリウムなどのミネラルなどが多い海産物も知られています。
基本的に血虚の人は消化吸収力が弱い傾向にあるので、調理法としてはスープや蒸し料理などがお勧めです。
また、生姜やニラなどの血流を高める食材もお勧めなので、レバニラ炒めなども血虚の解消に役立ちます。
ナツメやクコの実を入れたお粥などは薬膳としても知られており、心身ともに疲労している時にお勧めとなります。
夜の血を養うお風呂と睡眠ルーティン
血を養って血虚を予防するのに重要なのが質の高い睡眠で、必要となるのが毎日の入浴習慣です。
基本的に血虚体質の人は体温が低い傾向にあり、自然な睡眠を得るには体温を高めておく必要があります。
入浴の基本は寝る1~2時間前には済ましておくことで、熱すぎると体力を消耗するので39~40℃くらいのぬるめで入るのが基本です。
身体をリラックスさせるのが目的なので気持ちよく感じる温度にして、10~20分ほどの無理のない時間だけ入るのがお勧めです。
そして入浴後には軽めのストレッチを行うのが効果的で、特に肝の経絡が通る股関節や脇腹周りを伸ばしましょう。
開脚しての前屈や、側屈などを気持ちいい範囲で行う事で睡眠の質が高まり、6~8時間の睡眠を確保する事で血が養われます。
まとめ
血虚体質は精神と肉体の両方の症状が現れます。
解消のためには鉄分だけでなくビタミンB群やミネラルの多い食事が大切です。
寝る前の入浴とストレッチの習慣で睡眠の質は高まります。