身体は全身が影響しあっていると知っていますか?
「肘が痛む」
「指が痛い」
「姿勢が悪い」
こんな悩みは全てつながっている事があるのです。
今回は肘や指の痛みと姿勢との関係と解消法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて痛みや姿勢の悪さの解消法について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
テニスをしていないのにテニス肘
2022年に芸能人の薬丸裕英さんは左肘に痛みがあり整形外科へ行ったところ、レントゲン撮影で異常が見つからなかったのでテニス肘だろうと言われたそうです。
ちなみに6年前には右腕のテニス肘を患い、今回は左腕のテニス肘と言われたもののテニスはしていないそうです。
にも関らず湿布とテニス肘用バンドで経過観察と言われましたが、思うように解消はされなかったそうです。
テニス肘は正式には上腕骨外側上顆炎と言われ、テニスをしている人に多い肘の外側から前腕にかけての痛みです。
他にも組織の修復を促すPRP療法を受けたり、注射を打って鎮痛剤を飲んでも痛みが治らないことに悩まされたとの事です。
東洋医学では患部だけを問題視する事はなく、全身の観察やそれまでの既往歴なども重視します。
以前にはバネ指
肘の痛みに悩まされた薬丸さんはその後にはバネ指にも悩まされました。
この時も病院ではバネ指の塗り薬と寝る前の湿布薬を出されたものの、思うように症状は解消されなかったとの事です。
ストレッチなどでも思うように成果は出ず、薬液を投与して慢性炎症を解消する動脈注射なども行ったとのことです。
一時的にマシになることはあっても再発を繰り返し、手術は避けたいとの思いで多くの病院を回ったそうです。
バネ指にしろ肘の痛みにしろ患部に問題があるとはかぎらず、特定の部位に負担がかかっている事が問題なのです。
東洋医学では特定の部位に負担がかかるリンパの滞りを水滞(すいたい)と表現し、痛みが起こるくらいに関節液の滞りがあって姿勢が悪くなっている事に注目します。
肩から問題を解決する
バネ指の原因として多いのが猫背や巻き肩などの姿勢の悪さで、テニス肘も同様に巻き肩やストレートネックがきっかけとなります。
巻き肩になると腕が内側に捻れるので筋肉が緊張しやすく、さらに肩回りのリンパの流れが悪くなり水滞になると余計に姿勢が悪くなります。
ストレートネックになる人はデスクワークが多く、頭を前に突き出した姿勢が癖になっている事で筋肉を緊張させてリンパの流れを悪くしてバネ指やテニス肘を起こしています。
こういった姿勢の悪さから来るリンパの滞りを解消するのに役立つのがラジオ体操で、肩を回したり胸を開いたりする動きが巻き肩や猫背の解消に効果的です。
ラジオ体操はできるだけ大きく脱力して動かすことで肩甲骨や背骨まで動かせるので、ストレートネックも解消して身体の本来の動きを取り戻しリンパの流れも高めます。
出来れば1日に2~3回は行うのが理想で特に朝に行っておくと1日の身体の動きが変わり、寝る前に行っておけば呼吸が深くなり睡眠の質も高めます。
まとめ
病院ではテニスをしてなくてもテニス肘と呼び原因に限らず症状によって同じ対処をします。
バネ指の場合も同様で病院では原因を確かめませんが東洋医学では原因を重視します。
多くの場合は姿勢を悪くする水滞が原因なのでラジオ体操を続けることが解消に役立ちます。