「春の七草?」
「昔の人が食べていた雑草じゃないの?」
「今は食料が豊富だから要らないと思う」
そう思っていませんか?
春の七草は身体に必要な栄養がいっぱいです。
実は春の七草は、正月に暴飲暴食をしやすい現代人にこそ必要な食事なのです。
春の七草とは
そもそも春の七草は、寒い季節に薬効のある七草を食べることで邪気を祓って人を病気から守り、その年を健康で過ごせるようにという想いが込められた大切な風習なのです。
寒い時期に芽吹く七草は薬草のような存在であり、七草をお粥にして食べれば胃腸の不調が解消されます。
この七草粥を食べる日を人日の節句と呼び、七夕やひな祭りと同じ五節句の一つです。
特に昔は冬に不足しがちなビタミンCを補給する意味で貴重な健康習慣でした。
春の七草とは
- セリ
- ナズナ
- ゴギョウ
- ハコベラ
- ホトケノザ
- スズナ
- スズシロ
があります。
スズナは現代の蕪(かぶ)でスズシロは大根で、どちらも消化を促進するジアスターゼを含みます。
セリはニンジンなどと同じカロテンを含むせり科の植物で、ナズナはキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の野菜で抗酸化作用のあるイソチオシアネートを含みます。
ゴギョウは春菊と同じキク科で自律神経を整える作用があり、ホトケノザはシソ科に属しビタミンE・Kなどの血行を良くする作用があります。
ハコベラはナデシコ科に属し食べられるのは珍しいですが、消炎や健胃の作用があり重宝されている植物です。
ラインナップを見ると分かる通り、冬に不足しがちなビタミンや乱れがちな自律神経を整える作用があります。
また、正月の食べ過ぎを解消してくれる消化作用を多く含んでいます。
七草がゆの必要性
東洋医学では食べ過ぎで起こる不調の原因を食毒(しょくどく)と呼び、現代では最も多い病の原因としています。
食べ過ぎることは仕方ないかもしれませんが、食べ過ぎた次の日は意識して食事量を減らしましょう。
胃が空っぽになっても、次の小腸で渋滞が起こっていると自律神経が乱れたり逆流性食道炎になったりする危険があります。
そのため、お腹が空いたと感じるまでは絶食するのも大切ですし、お腹が空いていても七草がゆくらいで我慢した方が身体は元気になるのです。
特に冬は運動不足になりがちなので、夏と同じように食べていると食べ過ぎになりやすいので注意しましょう。
まとめ
⇒一年中元気でいる秘訣。あなたのためのカスタムな健康プランが始まります