「軽いめまいが起こる」
「急に便秘が悪化した」
「身体がだるいけど秋バテか?」
こんな悩みを抱えていませんか?
秋に起こる不調の原因としては大腸湿熱と気血両虚が挙げられます。
こちらでは、大腸湿熱と気血両虚の原因や解消のための薬膳を紹介しています。
秋に不調になる原因
9月は夏の終わりから秋の始まりとなり気温が次第に下がり始めます。
日中まだまだ暑いですが、朝晩は徐々に涼しくなり少しずつ乾燥していきます。
秋は夏に比べて晴天が多いので湿度が下がり、10月に入ると日中に暑さは残っても快適な過ごしやすい日が増えてきます。
10月から11月にかけては、秋晴れの日が増えて湿度が低くなり11月から肌寒い日も増えてきます。
加えて夏の疲れが出る時期でもあり、高齢者や胃腸の虚弱者、産後の女性は夏の疲れで大腸が乾燥しています。
この時期に起こるのが大腸湿熱(だいちょうしつねつ)で、夏の疲れに加えて秋の食べ過ぎも原因となります。
大腸湿熱の特徴としては下痢や腹痛、食欲不振、口渇に口臭などが挙げられ、水分の摂取量が減ると起こりやすくなります。
身体の弱さが原因だと主に便秘や排便困難などが現れ、場合によってはめまいや口臭が起こりやすくなります。
また、夏バテをした人は気血両虚(きけつりょうきょ)となり、秋になっても不眠があったり食欲不振だったりします。
夏バテをして痩せてしまった人ほど気血両虚は起こりやすくなり、消化器系が弱い人ほど起こりやすいのが特徴です。
これは秋の特徴であり、秋は自然界のエネルギーが収束する季節で血虚が現れやすいためです。
大腸湿熱を解消する薬膳
大腸湿熱を解消するのは清熱化痰(せいねつかたん)という作用です。
秋は身体の水分が不足することで熱がこもりますが、清熱の作用を持つ食材をとることで爽やかに過ごすことが可能です。
清熱の作用を持つ秋が旬の食材は
- ゴボウ
- 蓮根
- 柿
- 梨
- リンゴ
など果物がメインです。
また、夏に多く出た老廃物の排泄を促すのが化痰という作用です。
蓮根と梨は清熱と化痰の両方の作用を持つ秋を代表する薬膳の食材です。
秋が旬の化痰の食材は
- 生姜
- 栗
- ししゃも
などです。
ブドウは排尿を促すことで浮腫みの根本的な解消にもつながります。
さらに気血両虚の解消には補気と補血の作用がある食材を選びます。
秋が旬で補血の作用があるのは人参とブナシメジです。
蓮根は清熱化痰に補血の効能まであるスーパー食材です。
そしてブドウは利水だけでなく補気補血の作用があるので、ブドウも秋は必須のスーパー食材と言えます。
まとめ
秋は夏の疲れを引きずっている時期です。
そのため胃腸の弱い人ほど不調を感じやすくなります。
秋の不調は不眠やめまい、便秘などひどくはありませんが早めに解消して冬に備えることが大切です。