「お腹が痛くて辛い」
「食事をするのが怖い」
「この症状は治らないのだろうか?」
こんな悩みを抱えていませんか?
こちらでは、病院では解消できない機能性ディスペプシアを東洋医学の観点で解消する方法について書いています。
機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアとは病院では異常が見つからない胃もたれや胃痛などの不調です。
病院で見つかるのは胃炎や胃潰瘍などのハッキリとした異常です。
ハッキリとした原因が無い場合につけられる疾患名が機能性ディスペプシアになります。
そのため、機能性ディスペプシアを解消する明確な手段は無く胃薬などを出されて終わってしまいます。
ですが、東洋医学から見れば原因がハッキリとしない症状は存在しないのです。
東洋医学から見た機能性ディスペプシア
そもそも現代医学では消化不良などの原因は胃にあると考えています。
ですが実際は消化をするのは胃だけでなく膵臓や小腸が関連しており、さらに肝臓の影響も受けています。
そのため、胃には異常が見つからなくても胃もたれや吐き気を感じるのは不思議なことではありません。
東洋医学では胃から小腸に膵臓までを加えた消化器系を脾(ひ)と表現し、消化器系の不調は脾気虚(ひききょ)が原因としています。
脾気虚とは消化器系に負担をかけ過ぎたせいで起こる、消化器系の機能低下です。
きっかけとなるのは食べ過ぎや飲みすぎが多いですが、湿度が高い時期は脾気虚が起こりやすいのです。
何故なら湿度が高いことで身体が浮腫めば、胃酸や胆汁の分泌が不十分となり消化不良を起こしやすくなるからです。
だから6月の梅雨くらいから9月の残暑くらいまでは脾気虚が起こりやすいのです。
脾気虚を解消するには
脾気虚は自分の容量を超えて消化器系に負担をかけた時に起こり、梅雨の時期には自分の容量が知らない内に小さくなっています。
そのため、普段と同じくらいの飲食でも脾気虚は起こりやすくなっているのです。
だから脾気虚の解消のためには、普段よりも食事量を減らしてお腹を温めることが大切です。
消化器系の容量を高めるのに効果的なのは、空腹の時間を作る事と内臓を温めることです。
また、消化器系が入っている腹部を刺激して血流を良くするのも効果的です。
大切なのは消化器系の血の巡りを良くすることで、温めるのも血流を良くするためです。
基本的にはお腹を膨らませたり凹ませたりするだけでも消化器系の血流は良くなります。
さらに深呼吸と合わせて腹式呼吸を行えば脾気虚は解消されやすくなります。
脾気虚は現代人に最も起こりやすい症状で、様々な症状の元になりやすいのが特徴です。
だからお腹の調子が悪い時には腹式呼吸を行って脾気虚の解消を目指しましょう。
まとめ
梅雨の時期はお腹の不調が現れやすくなります。
主な原因は冷えと浮腫みであり、胃に炎症などは無くても胃もたれや胃痛などの機能性ディスペプシアの症状が見られます。
東洋医学では脾気虚と呼ばれる症状で、解消のためには白湯を飲んだり腹式呼吸をする癖をつけましょう。