「少し食べただけで胃もたれする」
「胃酸を抑える薬では良くならない」
「吐き気やゲップが続いている」
胃腸の不調に悩んでいる人は多くいますが、胃腸に問題が見つかる人は少数です。
多くの人は原因不明の不調に悩まされています。
こちらでは、原因が分からない機能性ディスペプシアと副腎疲労の関係と対処法について書いています。
機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアとは、胃腸の調子は悪いけど原因が見つからない時につけられる病名です。
最も大きな原因として考えられているのはストレスで、ストレスが長く続くことで胃腸の機能は低下するのです。
ストレスは身体を緊張させて高血圧や高血糖の原因となり、それらが長く続くことで副腎疲労の原因ともなります。
副腎はストレスに対抗するホルモンであるコルチゾールを分泌しますが、同時にアドレナリンなども分泌します。
アドレナリンが多くなると身体は興奮状態となり、胃腸などの消化管の機能を低下させます。
結果として機能性ディスペプシアの状態となる場合もあります。
また運動不足で腹部の筋肉などが柔軟性を失っていると、胃が拡張できずにすぐに満腹感を感じることもあります。
副腎疲労の原因
機能性ディスペプシアになると食事量が減ってしまいます。
食事量が減り栄養の吸収が不足すると、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンも不足します。
副腎疲労はホルモンの出し過ぎで起こることが多いですが、機能性ディスペプシアにより栄養不足で二次的に起こることもあるのです。
そのため、機能性ディスペプシアと副腎疲労が同時に起こる場合は多くあります。
機能性ディスペプシアと副腎疲労はどちらが先になっても、二次的にもう片方の症状も悪化させます。
その場合には同時に症状を解消することが望ましくなります。
同時に解消するには
機能性ディスペプシアと副腎疲労を同時に解消するには、心身のストレスを減らすことが重要です。
精神的なストレスをすぐに減らすことは難しいですが、身体にとってのストレスを減らすことは簡単です。
身体にとっての大きなストレスは睡眠不足と運動不足です。
まずは運動量を増やしましょう。
運動量が増えれば睡眠の質は高まるので、睡眠時間は同じでも身体のストレスを減らすことが可能です。
運動不足の解消に効果的なのは階段の昇降です。
足は筋肉量が多いので、階段の昇降で刺激を入れれば身体は元気になります。
そして、可能なら6時間以上の睡眠を確保しましょう。
夜に眠れないという人の多くは、昼間の運動不足が原因です。
だから睡眠の質を高めるために、昼のうちに30分以上のウォーキングやこまめな階段の昇降を心がけましょう。
まとめ
ストレスは胃腸の調子を悪くして副腎疲労の原因となります。
身体の興奮状態が続くと副腎疲労から機能性ディスペプシアも併発します。
どちらも解消のためには運動と睡眠が必要なので、まずは昼間に動いて夜の睡眠の質を高めましょう。