「強い倦怠感に襲われる」
「低血糖のような症状が出る」
「集中できない」
そんなことで悩んでいませんか?
現代人が悩まされている不定愁訴の多くは副腎疲労が原因と言われます。
そんな副腎疲労とは別に慢性疲労という言葉も存在します。
二つの症状は似ていますが、今回は二つの違いについて解説します。
生活習慣による症状
生きていれば様々な不調に悩まされます。
ですが、不調になるという事は何か問題があるということです。
身体が不調になる原因には、
- 老化
- 姿勢の歪み
- 生活習慣の乱れ
などが潜んでいます。
老化は避けようがないものですが、日々の暮らし方によっては老化による影響は少なくなります。
姿勢の歪みは自分では気づきませんが、歪んだ姿勢のまま過ごしているとどんどんと問題は深刻になっていきます。
生活習慣が乱れているという言葉はよく聞かれますが、実際にどんな生活が問題になっているか分かっている人は少ないと言えます。
悪い生活習慣を続けていると、些細なことでも静かに蓄積されて不調の根本的な原因となります。
だから、どんな不調も根本的に解決しようと思えば生活習慣から変えなくてはなりません。
ハッキリと不調を自覚するころには、蓄積された悪い生活習慣による影響で身体がボロボロな時もあるのです。
副腎疲労と呼ばれる段階は、ボロボロになっている身体をさらに酷使した結果として現れます。
だからこそ東洋医学では、身体に疲労が蓄積しだした病気になる手前の未病の時の問題解決をすすめるのです。
副腎疲労になりやすい生活習慣
生活習慣の中でも問題となりやすいのが食事です。
日々の食事に偏りがあり、身体に負担となるものを食べ続けていれば徐々に体に蓄積されます。
食事の中に食品添加物や環境汚染物質が多いと、それらの蓄積により副腎への負担は大きくなります。
多くの食品添加物は排泄されるから無害とされていますが、排泄するにもエネルギーを消費します。
そのため普段から食品添加物の摂取が多い人は、排泄にエネルギーを使われてエネルギー不足になりがちです。
脂溶性のものは肝臓で作られた胆汁と一緒に便から排泄され、水溶性のものは腎臓から排泄されます。
いずれにしても排泄の際には肝と腎に負担をかけているのです。
食品添加物が多いのはお菓子やインスタント食品などです。
慢性疲労症候群と副腎疲労症候群の違い
まず副腎疲労とは、何らかの原因によって副腎の機能が低下した状態です。
対して、慢性疲労は副腎に限らず身体のインサイドがボロボロな状態です。
つまり、副腎疲労という状態が長く続いた結果として、慢性疲労症候群まで悪化する場合があるということです。
副腎疲労は一つのきっかけに過ぎず、
- 自律神経失調症
- 過敏性腸症候群
- リーキーガット症候群
などが隠れている場合もあります。
慢性疲労症候群とは、副腎に限らず身体のどこかの機能が低下しているために起こる慢性的な症状なのです。
そして慢性的な症状が6か月以上も続いた時に慢性疲労症候群と病院で診断されます。
ですが、病院によってはうつ病などの精神疾患として片付けられてしまうこともあるのが実情です。
原因が分からないという事と、原因が無いという事は全くの別問題です。
原因不明の症状に悩まされている以上は、何らかの問題が日常に潜んでいます。
だからまずは自分の状態を的確に把握して、適切な対処が大切になります。
慢性疲労を解消する生活習慣
慢性疲労を解消するには、身体にとって負担の少ない生活を送る必要があります。
身体にとって負担となるのは精神的ストレス以上に、肉体的なストレスも多くあります。
肉体的なストレスとなるのは、
- 消化不良
- 睡眠不足
- 運動不足
などです。
どれも多くの現代人が自覚もないままに過ごしています。
ですが、これらの肉体的なストレスを放置していると身体は驚くほどに早く老化してしまいます。
そして40歳を超えるころには複数の生活習慣病を発症することになるのです。
また副腎疲労になっている人は生活習慣病のリスクが上がります。
消化不良の原因となるのは主に食べ過ぎです。
食べ過ぎを自覚している人もいますが、自覚なく食べ過ぎている人も多くいます。
そもそも食事は満腹になるまで食べるものではありませんし、お腹が空いていないなら無理に食べる必要はありません。
にも関わらず多くの人は満腹になるまで食べたり、時間が来ればお腹が空いていなくても食べてしまいます。
食事というのは必要なエネルギーを補給するために行うので、普段から運動不足なら多くの食事は必要ありません。
また寝る前に食べ過ぎると睡眠の質が低下して睡眠不足の状態となります。
食べ過ぎだけでなく、野菜が少ない食事や早食いなども消化不良の大きな原因となっています。
普段から消化不良が起こっていると身体がだるくなり眠くなります。
ですが、食後すぐに寝ても質の良い睡眠はとれません。
質の良い睡眠をとるには、身体を動かして食事は腹八分目にすることが必要です。
睡眠不足とはいっても、大切なのは長さよりも質なのです。
もちろん6時間ほどの睡眠時間は必要ですが、それ以上は長さよりも質を意識しましょう。
基本的に身体が最も回復するのは、成長ホルモンの分泌が高まる22~4時の間です。
厳密には朝に起きてから16時間後に睡眠をとるのが望ましいとされます。
まとめ
副腎疲労の時点でも身体はかなり弱っています。
そんな状態が長く続くと慢性疲労症候群と呼ばれます。
慢性疲労症候群は簡単に解消できるものではないので、しっかりと生活習慣から変えることが大切です。