[kaiwa1]気には色々な作用があります。
東洋医学では、免疫の機能も気の作用と考えています。
今回は、気の作用の一つである防御作用について解説します[/kaiwa1]
防御作用(ぼうぎょさよう)とは
気の防御作用とは、身体を邪気の侵入からまもるための作用です。
また邪気が入ってきたときに追い出す作用も兼ねています。
現代医学的には免疫のような作用と言えます。
東洋医学での邪気とは、
- 気候の変化
- 細菌やウィルス
などの外界からの影響です。
気候の変化は身体に大きな影響を与え、水分代謝や自律神経の乱れを起こします。
また最近やウィルスなどは口や鼻を通して胃へと侵入してきて悪影響を与えます。
これらの邪気の悪影響から身体を守るのが防御作用なのです。
東洋医学は扶正去邪(ふせいきょじゃ)
防御作用のもう一つの役割は外邪と戦って追い出すことです。
外邪を追い出すためには気を高めて防御作用を充実させる必要があります。
気の防御作用が充実していれば外邪は身体には入れません。
ですが入ったしまった後でも、気の防御作用を高めれば外邪を追い出せます。
だから東洋医学では外邪が入ってこないように気を付けるよりも、気を高めて外邪を追い出せる身体づくりを目指しています。
気を高めて外邪を追い出せる身体づくりをすることを扶正去邪(ふせいきょじゃ)と呼びます。
身体が外邪を追い出すために起こす反応が炎症と呼ばれます。
そして炎症が起こった後は、炎症を鎮めるためにコルチゾールというホルモンを出して後始末をします。
ですがコルチゾールを分泌する副腎の機能が低下していると炎症を鎮められなくなります。
副腎の機能が低下する最大の原因は冷えになります。
だから気の防御作用を高めるのに効果的なのは身体を温めることです。
身体を温めるのは気の作用の一つである温煦作用で、温煦作用を高めるのは深い呼吸です。
だからウィルスが身体に入ってきたときに熱が出るのは、身体を温めて気の防御作用を高める反応なのです。
普段から気の防御作用を高めるには、身体を冷やさないように気を付けて温煦作用を高めるニラや忍苦などの温裏類(おんりるい)の食材を意識しましょう。
[kaiwa1]防御作用は体温の低い人ほど低下します。
身体を温めるのは気の温煦作用なので、気を高めれば免疫作用が高まります。
大切なのは体温を保って気が下がらないようにする事です[/kaiwa1]