へバーデン結節は老化だから仕方ないと言われた。
老化だからと諦めたくないし、本当に老化だけが原因なのか?
東洋医学から見ればヘバーデン結節の原因はハッキリとしています。
今回は、へバーデン結節の原因なる老化とは何かについて書いています。
老化とへバーデン結節
老化現象と聞くとどんな事をイメージするでしょうか?
身体が動かなくなったり記憶力が低下したりと、心身の機能が低下することをイメージしませんか?
ですが年を重ねても若々しい人もいれば、若いのに身体が老化している人もいます。
老化というものは加齢だけに左右されるものではありません。
加齢だけが決め手なら全ての人が一定年齢になればへバーデン結節になるはずです。
肝臓と腎臓、脾は年齢とともに弱ります。
特に49歳前後で閉経を迎えた後は順に内臓の気(代謝)は衰えていきます。
49歳を過ぎて56歳になると肝気の衰えが始まり、
- 63歳で心気
- 70歳で脾気
- 84歳で肺気
- 91歳で腎気
の順に衰えていきます。
東洋医学では女性ホルモンの分泌が減少するのは、肝・腎・脾の気が低下するからだと考えています。
東洋医学における肝は血(栄養)の貯蔵と循環の役割を担っています。
現代医学でも肝臓には多くの栄養が蓄えられており、古くなった女性ホルモンを分解して新たな分泌と循環を促します。
また東洋医学における脾は消化器系の機能全般を指し、血(栄養)を作るための原料を吸収して肝での血(栄養)の貯蔵を促します。
脾は他にも水分代謝を調節して腎の機能を助けています。
そして、腎は成長と老化を調節して、ホルモンや体液の循環を調節しています。
腎では生殖器からの女性ホルモンが減少した後をカバーするために、副腎アンドロゲンという女性ホルモンを分泌します。
そのため生殖器からの女性ホルモンの分泌が減っても、腎の気(代謝)が高い人は女性ホルモンが不足しづらいのです。
どんな人がへバーデン結節になるのか
老化が進むのは気血津液の不足です。
女性は28歳が気(代謝)と血(栄養)が最も充実しています。
気血が徐々に減少しだすと、身体に老廃物などが溜まりだし津液の流れが悪くなります。
この溜まった老廃物が多い人ほどむくみやすくなり関節が腫れる原因となります。
へバーデン結節の中でも指の腫れがひどい人は身体に老廃物が多く溜まっています。
若い時には老廃物を排泄する機能が高いのですが、老廃物の排泄を促す女性ホルモンの減少とともに老廃物は溜まりやすくなります。
女性ホルモンの中でもエストロゲンは気(代謝)を高めて、プロゲステロンは排泄を高めます。
そして更年期の時期にはプロゲステロンが先に減少するために排泄力が低下します。
排泄力を高めるには副交感神経を刺激することが大切なので、普段からストレスが多く睡眠不足な状態の人ほど更年期症状はひどくなります。
まとめ
更年期の症状は女性ホルモンの減少によって起こります。
特にプロゲステロンが減少すると排泄力が低下します。
結果として溜まった老廃物がへバーデン結節を悪化させるのです。