一口にリウマチとは言っても、いくつかの種類があります。
人によっても悩んでいる症状は違ったりします。
さらにリウマチと似たような症状がある疾患も多くあります。
こちらでは、リウマチか悩んでいる人や病院での検査に納得できない人におすすめの内容です。
リウマチとは
関節リウマチは高齢者の病気と思われがちですが、実際には40歳代が発症のピークです。
さらに20歳代で発症する人も少なくありません。
男女比は1:4で女性に多く発症がみられま。
現代医学ではリウマチは自己免疫疾患と呼ばれています。
自己免疫疾患とは、自分の免疫が自分自身を攻撃する疾患で、リウマチ以外にも全身性エリテマトーデスや皮膚筋炎、糸球体腎炎などがあります。
リウマチの仕組み
リウマチで起こる関節の腫れや痛みには滑液が関係します。
全ての関節には、滑膜という関節の内側を覆う膜があり、滑液という粘りと弾力性のある液体を分泌しています。
この滑液があることで、関節はスムーズに動き、関節のクッションである軟骨に酸素や栄養を供給することが出来るのです。
ですが、免疫の異常が起こると滑膜が攻撃され、滑膜は炎症を起こして腫れ上がります。
炎症を起こした滑膜は、大量の滑液を分泌し関節が腫れて痛みだすのです。
滑膜の炎症が慢性化すると、関節の軟骨や骨にも悪影響が及び徐々に関節が破壊されていきます。
関節リウマチは進行性の病気ですが、発症してから短期間で急に病状が進んでしまう人もいれば、自然に治まっていく人も少数ながらいます。
基本的には、症状が良くなったり悪くなったりを何十年も繰り返すパターンです。
昔の関節リウマチの治療は、痛みのコントロールが中心で根本的な問題解決にはなりませんでした。
関節リウマチの種類
リウマチの中にも種類があり、
- リウマチ性疾患
- 悪性関節リウマチ
- 若年性特発性関節炎
などがあります。
それ以外にも、変形性関節症や膠原病など似ている疾患も数多く存在します。
リウマチ性疾患とは、関節や筋肉に痛みやこわばりが起こる疾患全体を指します。
そして膠原病とは、リウマチ性疾患と自己免疫疾患などを含んだ大きな概念になります。
リウマチ性疾患は、症状が似ているので関節リウマチかどうかを見極めることが必要です。
悪性関節リウマチは、関節リウマチのなかでも血管炎や間質性肺炎など関節以外の症状がとくに重いタイプです。
悪性関節リウマチは、必ずしも重症の関節リウマチとは限りません。
若年性特発性関節炎は16歳未満で発症する珍しいリウマチで、難病指定されています。
加齢に伴う変形性関節症や痛風、更年期障害などでも関節の痛みやこわばりが出現します。
関節リウマチに似た症状があらわれる病気としても、
- シェーグレン症候群
- 全身性エリテマトーデス
- 皮膚筋炎
- ベーチェット病
などがあります。
またリウマチ性筋痛症は、リウマチ性という名前ですがリウマチとは別の膠原病と考えられています。
まずは医療機関で、きちんと検査することが大切です。
関節の痛みは色々とある
リウマチは検査ではっきりとする場合もあれば、はっきりとしない場合も多くあります。
それこそ加齢によって起こる関節の変形から、難治性の膠原病が隠れていることもあります。
大切なのは、自分の状態をはっきりと知ることからです。