[kaiwa1]パパッと薬膳で重視するのは手軽に実践できるということです。
そして狙いの一つは腸内環境を整えることです。
今回、紹介するのは腸内環境を整えるオリゴ糖です[/kaiwa1]
オリゴ糖とは
オリゴ糖とは難消化性の糖質です。
難消化性の糖質には食物繊維も含まれます。
そのためオリゴ糖は食物繊維に似た効果が期待できます。
単糖が二つ結合した糖を二糖と呼び、2~20個程度の単糖が脱水縮合(グリコシド結合)した糖を総称してオリゴ糖と呼びます。
デンプンは多糖と呼ばれ、オリゴ糖との違いは分子量の差と言われます。
オリゴ糖はデンプンとは別に天然に存在します。
オリゴ糖には
- マルトース(麦芽糖)
- トレハロース
- スクロース(ショ糖)
- ラクトース(乳糖)
などの二糖類も含みます。
天然のオリゴ糖には二糖類以外にも、ラフィノースやマルトトリオースなどの三~四糖類などもオリゴ糖に含まれます。
オリゴ糖は工業的にも生産されています。
オリゴ糖の最大の特徴は、消化吸収されずに大腸まで到達する点です。
それはオリゴ糖の特性である難消化性です。
普通の食物は、口から入った後は唾液や胃液などの消化酵素によって消化されます。
ですがオリゴ糖は消化酵素ではほとんど分解されないので、摂取しても血糖値の上昇にもほとんど影響しません。
オリゴ糖とビフィズス菌
オリゴ糖が人気の理由は、大腸まで届きビフィズス菌を増やすからです。
ビフィズス菌はオリゴ糖を餌にして、酢酸やプロピオン酸などの有機酸を生み出します。
この乳酸菌が産み出す有機酸によって、腸内が弱酸性に傾き悪玉菌の活動が抑えられます。
さらに腸内が酸性に傾くことで、腸のぜん動運動が活発になり便秘や便臭の解消につながります。
また腸内が弱酸性になることでカルシウムなどのミネラルが体内へ吸収されやすくなります。
そしてオリゴ糖は酪酸や酢酸を作り出す酪酸菌の餌でもあります。
酪酸は大腸の主要なエネルギー源でもあり、酪酸を作り出すことで腸の正常な働きをサポートしてくれます。
オリゴ糖は、
- 大豆などの豆類
- 玉ねぎ
- ネギ
- ごぼう
- ニンニク
- アスパラガス
- ブロッコリー
- アボカド
- バナナ
などの食品に多く含まれています。
オリゴ糖はヨーグルトに含まれる乳酸菌のエサとなるので、ヨーグルトと一緒に摂取すると効率的に摂取できます。
また、ヨーグルトは温めると乳酸菌が活性化されるので、40℃くらいのホットヨーグルトがおすすめです。
あまり熱くすると乳酸菌が死滅するので気をつけましょう。
[kaiwa1]オリゴ糖は唯一の酪酸を作る成分です。
食物繊維と似ていますが、オリゴ糖の状態で存在する食材もあります。
そのためオリゴ糖を含んでいる食材を摂ることは有効です[/kaiwa1]