加齢に伴い冷えに悩まされていませんか?
「身体が冷えやすくなった」
「冷えて身体がだるい」
「何だかやる気も出ない」
こんな症状は副腎疲労から冷えの症状を悪化させているかもしれません。
今回のブログを見れば副腎疲労と冷えの関係と、対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
副腎疲労と冷え
副腎疲労の主な症状は意欲の低下と倦怠感ですが、自律神経の乱れによって冷えが現れる場合もあります。
自律神経を整えるのは神経伝達物質とホルモンになり、どちらの作用も持っているのがアドレナリンやノルアドレナリンになります。
副腎疲労の状態で不足しやすいのがコルチゾールとアドレナリンなので、副腎疲労と自律神経の乱れは同時に起こりやすいのが特徴です。
他にも小腸で分泌されるセロトニンも自律神経を整える作用があるので、それらのホルモンが不足すると自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れる事で体温を一定に保つのが難しくなるので、冷え性は悪化する傾向にあります。
ストレスなどが原因で自律神経が乱れて冷えている場合は、温めるよりもリラックスする時間を作る方が効果的な場合もあります。
腎陽虚とは
東洋医学から見た副腎疲労には腎機能が低下している腎気虚と、冷えてエネルギー不足となっている腎陽虚があります。
体温を高めるホルモンにはコルチゾールとアドレナリン、サイロキシンがあり、コルチゾールは胃酸を増やす作用やタンパク質の分解作用もあります。
副腎機能が低下してコルチゾールが不足すると、低下した血糖値を補うためにアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
ですが、アドレナリンなどが多すぎると動悸や息切れ、発汗に冷えと不安や緊張状態などを伴います。
加齢に伴い胃酸の分泌量は減少するので、若い時に比べて食事をしても体温が上がりにくくなります。
そのため、加齢に伴い腎陽虚は起こりやすくなり、腎陽虚が起こっている人は体温が上がりにくくなります。
体温と塩分の関係
腎陽虚の解消に必要なのが塩分になり、腎臓は塩分の再吸収を行って体温を維持しています。
身体は一定の塩分を確保することで血圧を維持し、一定の血圧を確保しないと身体の隅々まで血液がいかないので冷えやすくなります。
腎機能が低下すると塩分の再吸収が不足し、腰や膝がだるかったり耳鳴りや浮腫みを伴う人は腎陽虚になっています。
腎陽虚が起こると塩辛い食べ物が欲しくなるのは、塩分の再吸収の不足を補おうとしているのです。
そのため、腎陽虚の場合には塩分を摂ることも必要なのですが、天日塩や岩塩など自然のものがお勧めです。
特に天日塩にはナトリウムだけでなく、マグネシウムやカルシウムにカリウムを含んでいるので効果的に腎陽虚の解消に役立ってくれます。
まとめ
副腎疲労になると自律神経が乱れて冷えやすくなります。
東洋医学では腎陽虚と表現しホルモンの不足を問題視します。
腎機能を高めるのに必要なのが塩分で天日塩は特にお勧めです。