指のこわばりを感じたことはありますか?
「指が握りにくい」
「力が入らない」
「指が滑らかに動かない」
こんな指の状態は身体からのサインかもしれません。
今回のブログを見れば指のこわばりや痛みの原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
指のこわばり
指のこわばりや痛みはリウマチを連想する人が多いですが、実は更年期症状の一つとしても知られています。
他にも指の使い過ぎによる腱鞘炎や、関節の滑液が不足して起こるバネ指などでも指のこわばりや痛みは起こります。
意外に多いのが肝臓の疲労による筋肉の痙攣で、肝機能が低下すると指先が栄養不足となり筋肉が過剰に緊張する事で起こります。
他にも指のこわばりや痛みには脱水やミネラル不足に、糖質やアミノ酸の代謝異常が潜んでいる場合もあります。
これは肝機能の低下によりアルブミンが減少する事で起こり、アルブミンが不足すると血液や水分量の調整と栄養などの運搬が滞るためです。
また、ストレスや過労、不規則な生活リズム、睡眠不足などが続き自律神経が乱れると手足や顔面に痙攣が起こる事もあります。
自律神経との関係
緊張状態が続き交感神経が優位な状態になると、肝臓への血液量が減少し肝臓は弱っていきます。
過度なストレスが自律神経を乱すと交感神経が優位な状態が続き、血流量が減った肝臓は機能低下を起こすのです。
そして肝機能の低下でイライラしたり強い倦怠感が起こり、更年期症状と間違えられやすいのが特徴です。
交感神経が優位になると睡眠不足が起こりやすく、睡眠不足が続くとさらに肝機能の低下を起こします。
また、ストレスが多い人ほどストレスホルモンのコルチゾールが多く分泌され、コルチゾールの分解を担当する肝臓の負担を増やし指のこわばりや痛みを起こします。
そのため指のこわばりや痛みを解消するには、自律神経を整えて睡眠の質を高めて肝臓への血流量を増やす事が大切なのです。
自律神経を整えるツボ
自律神経を高めて睡眠の質を高めるのにお勧めなツボが百会(ひゃくえ)です。
百会は頭のてっぺんにあるツボで両耳の延長線と顔の正中線が交わる点にあり、自律神経の働きを整える効果が期待できます。
その百会に中指を軽く当て優しく円を描くように1〜2分間ほど刺激しながらゆっくり深呼吸を繰り返しましょう。
息を吐きながら優しく刺激して、息を吸いながら力を抜くとさらに効果が高まります。
もう一つのお勧めのツボが肝臓への血流を高める太衝(たいしょう)で、足の甲の親指と人差し指の骨が交わる窪みにあります。
太衝は強い刺激はダメなので、親指の腹を使って優しく円を描くように刺激します。
1回につき30秒から1分程度の刺激を寝る前に行う事で、睡眠中に肝臓の修復が行われて肝臓が元気になります。
まとめ
指のこわばりや痛みの原因として多いのが肝臓の疲労です。
肝臓の疲労は生活習慣の悪さによる自律神経の乱れで起こります。
自律神経を整えて肝臓を回復させるのに百会と太衝の刺激を行ってみて下さい。