「足腰がだるい」
「上半身だけ汗をかく」
「不眠気味だ」
こんな悩みを抱えていませんか?
これらの症状は加齢や慢性的な水分不足の状態で現れます。
こちらでは足腰のだるさや火照った時に起こる不調を解消する方法について書いています。
水分不足は何が問題か?
身体が水分不足の状態が続くと慢性疾患のリスクが高まることが分かっています。
水分補給の目安は血清ナトリウム(Na)値と呼ばれる塩分濃度で、この値が適正でないと糖尿病や高血圧に癌や心疾患のリスクが高まるのです。
平均血清Na値は135~145ミリモル/リットルで水分不足だと値が上がり、塩分不足だと値が下がります。
本来なら塩分濃度は腎臓がコントロールしますが、普段から水分不足の人は平均年齢よりも腎機能や呼吸機能などが悪化しています。
塩分濃度をコントロール出来ないと血圧の調節が出来ないので、筋肉に力が入りにくくなります。
そのため、水分不足の人は塩分濃度をコントロールできずに足腰がだるい可能性があるのです。
水分量をコントロールする腎臓は若さを保つのに重要だという事が分かります。
東洋医学から見た水分不足
東洋医学では水分不足の状態を陰虚と呼び、内臓ごとの陰虚を問題視します。
同じ陰虚でも最も起こりやすいのは腎陰虚であり、腎陰虚が起こることで他の臓器も陰虚を起こしやすくなります。
腎陰虚は加齢や慢性疾患に加えて、房事過多や栄養不足により腎精不足や肝血虚が主な原因となります。
脾陰虚なら下痢や熱病などで陰液を消耗したことがきっかけとなり、肺陰虚だと燥熱が主なきっかけとなり腎陰虚の影響も受けます。
腎陰虚は足腰の弱りが代表的ですが、女性なら更年期障害で男性ならインポテンツなどの症状を伴いやすくなります。
女性は男性よりも陰虚になりやすく、喫煙で余計に陰虚になりやすいのです。
つまり高血圧は陰虚の出現率を悪化させていると言えます。
腎陰虚を解消するスマート筋トレ
身体の水分不足を解消するのにポイントとなるのが高血圧の解消です。
高血圧が起こる大きな原因の一つが下半身の筋力不足と可動域の低下です。
下半身の筋力と聞くとスクワットをイメージしますが、単純に筋力をつけただけでは高血圧の解消にはつながりません。
大切なのは筋力と柔軟性なので、関節の動きを意識して行うのが大切です。
やり方)
- 左右に足を開いて上半身を左右に動かす
- 前後に足を開いて上半身を前後させる
- これらの動きを10回ずつ繰り返す
簡単な動きですが、加齢により身体が硬くなっている人にはちょうど良い運動です。
かかとは浮かさない方が軽くストレッチも効くので足裏は地面にしっかりとくっつけましょう。
慣れてくれば足を大きく広げて、より大きな動きにすると高血圧を下げるのに効果があります。
まとめ
足腰のだるさは身体の水分不足が原因です。
水分不足となるのは高血圧により塩分濃度の調節が下手になっているからです。
下半身の筋力と柔軟性をアップさせて高血圧を解消することが足腰のだるさを解消する事につながります。