「歩くのが遅くなった」
「足がうまく前に出ない」
「思うように歩けないのは何でだろう?」
そんな悩みを抱えていませんか?
こちらでは、高齢になるにつれて歩行が遅くなる原因と対処法について書いています。
歩行速度と連動性
歩行速度が低下している高齢者は足関節の可動域が低下しています。
足関節の可動域が低下すると下腿と足部の連動性が悪く、足裏に力が伝わらないので強く踏み出せなくなります。
そうなると歩幅がどんどんと狭くなり、歩幅が狭いほどに認知症のリスクが高まると言われています。
大きな歩幅で歩こうと思えば大殿筋が重要ですが、足関節が硬い人は大殿筋を使えません。
正常な足関節なら背屈が15度で底屈が40度くらいは動きますが、動きが少ない人は思うように歩けないのです。
足関節を制限するのは
そもそも足関節の動きが悪くなるのは、下腿と足裏の骨の間でクッションの働きをする距骨の位置が悪いからです。
距骨の位置が悪くなる原因は大殿筋が硬いことにあり、普段から運動不足でデスクワークが多い人ほど大殿筋は硬くなっています。
大殿筋が硬いと股関節の動きが悪くガニ股になります。
自覚は無くてもガニ股になっている人は重心が外側により、さらに重心が後ろになることで浮指になっています。
距骨のズレによる重心の位置が悪いなどの癖がついていると徐々に足関節の可動域が狭くなって、知らないうちに歩行速度が遅くなるのです。
スマート筋トレ
大切なのは足関節の可動域を高めることで、そのためには足関節を刺激しながら動かすことが効果的です。
やり方)
- 座った状態で足関節を膝の上に置く
- 足関節の前中央を指圧しながら足関節を曲げ伸ばしする
- 足の指に手の指を挟んで足関節を曲げ伸ばしする
大切なのは脱力して大きく動かすことです。
この足関節の曲げ伸ばしはウォーキングの前に行いましょう。
そうすることで歩幅が大きくなり、ウォーキングなど運動の効果が高まります。
まとめ
加齢に伴い歩く速度が遅くなるのは筋力の問題ではなく足関節の硬さが原因です。
足関節が硬いと歩幅が狭くなり、思うように殿筋などが使えなくなります。
そのため早く歩くためには足関節の可動域を高めるのが重要です。