「理由はないのに不安になる」
「落ち着きたいのに、なぜか焦ってしまう」
「元気が出ないのに、休んでも回復しない」
そんな悩みを抱えている人は、東洋医学でいう心陽虚の状態かもしれません。
今回は心陽虚とは何か、不安と焦燥感の違い、そして心陽虚を解消する薬膳について分かりやすくお話しします。

心陽虚とは
東洋医学における心とは精神や意欲、そして安心感を司る重要な臓器となります。
陽という表現は温める力であり、心身を活発に動かすための活動エネルギーを指します。
そのため、心陽虚とは心を温め活動させるエネルギーが不足している状態で、メンタルに強く影響を与えます。

不安感が強かったり気力が出なかったりするのに加えて、体が冷えやすく朝が特につらい時は心陽虚の可能性が高くなります。
一番の問題は血行障害が起こる事で、心不全の症状やなぜか焦ってしまうなどのメンタル不調が現れます。
健忘や計算力の低下など認知機能の低下も見られ、心陽虚の状態は気虚が悪化した状態なので回復に時間がかかるのが特徴です。

不安と焦燥感の違い
不安とは未来に対する心配や守りの感情であり、心陽虚で起こりやすいメンタル不調の1つです。
対して、焦燥感とは不安もありますが、何かしなきゃと落ち着かない状態でありとにかく動こうとする感情です。
これは心陽が亢進した時に見られるメンタルのサインなので、不安は体が冷えていますが焦燥感は体が熱くなっています。

普段から不安感が強い人はエネルギー不足なのに対し、焦燥感が強い人はエネルギーが余っている状態と言えます。
不安感が強い人が無理に頑張ろうとするとエネルギー不足が悪化するので、不安感が強い時ほどきちんと睡眠をとりましょう。
逆に焦燥感が強い人は軽く体を動かしてエネルギーを発散する事がポイントになります。

心陽虚の薬膳
心陽虚を解消するには気虚よりも体を温めて、ゆっくりとエネルギーを補給する事がポイントになります。
基本的にはお粥やスープなどの料理をメインに、もち米やカボチャなどを使ったものがお勧めです。
そして生姜やネギなどの香味野菜に、シナモンなどのスパイスを使った料理もお勧めです。

気虚の薬膳と同じで基本的に冷たい飲み物や生野菜は避けて、体を温めて消化に優しい食材を選びましょう。
甘い物の食べ過ぎや夜遅い食事なども体に負担をかけるので避けた方が無難です。
お粥にクコの実を入れたり、カボチャの煮物や鶏肉とニラのスープなどは特にお勧めの料理で時間をかけて食べるのがポイントとなります。

まとめ
心陽虚は心の温めるエネルギー不足です。
エネルギー不足では不安が生まれ、エネルギーが過剰だと焦燥感が生まれます。
心陽虚を解消するにはお粥やスープがお勧めです。