「疲れやすい、めまいがする、肌がくすむ…」
そんな症状は血の乱れが関係しているかもしれません。
今回は東洋医学で見る血の乱れと不調、そして血を補う食事を紹介します。
今回も東洋インサイド整体院院長の福原がお送りします。
血の乱れと症状
東洋医学でいう血(けつ)は体を潤すもので、心と体の両方に栄養を与える存在とされます。
この血が不足したり滞ったりすることで様々な不調が現れ、特に女性は血の乱れが現れやすくなります。
血の不足は血虚と呼ばれ、顔色が悪くなったり立ちくらみの原因になったりします。
血の滞りは血滞と呼ばれ、頭痛や肌のくすみなどの原因になり強い痛みの原因の多くは血滞です。
どちらも体質やストレス、生活習慣などの複数の要因が絡み合うことで起こります。
生活習慣においては過労や睡眠不足が原因となり、女性であれば生理なども原因になります。
血虚が起こす不調
血が起こす不調の中でも血虚タイプの人は、体の燃料が足りていない状態に陥りやすいのが特徴で消化不良を起こしやすい傾向にあります。
燃料が不足するのは肝と心で、常に率先して働いている肝と心のみ血虚は起こります。
血虚が続いている人は顔色が白っぽくて唇が淡く、髪や爪も弱くて集中力が続かなかったり不眠や不安感が出やすかったりします。
特に女性は月経や出産で血を失いやすく、40代以降はさらに不足傾向になる事で血虚による不調は増えていきます。
対策の第一歩は血を補う食材を意識する事で、普段から血を補うことで血虚は予防できるようになります。
特に普段から不眠の傾向があり、精神的に不安感が出やすい人は意識して食べることが大切なのです。
血を補う食事
血を補うには赤や黒色の食材が必要で、甘みのある食材も必要になります。
代表的なレバーやブドウ、クコの実やニンジンなどの赤に、黒きくらげや黒豆、ナツメなどの黒があり黒糖などの甘みもお勧めです。
調理する際のポイントは揚げ物より煮たり蒸したりで消化しやすい食事がお勧めで、冷たいものを避けて温かいスープやお粥にしましょう。
薬膳ではナツメとクコの実のお粥や、牛肉とニンジンにナツメを加えたスープなどがあります。
また、クコの実を入れた茶碗蒸しなども肝と心の血虚を解消するのにお勧めで、消化しやすい料理は効果的となります。
また、代表的な血を補う食材は鶏レバーとなるので、ホウレン草などと一緒に炒めると貧血予防にもなります。
まとめ
血の乱れは血虚と血滞を引き起こし女性に多いのが特徴です。
血虚は肝と心の栄養不足なので、意識して食べることが大切です。
お勧めなのはレバーやニンジンの赤に、ナツメや黒糖などの黒い食材になります。
⇒体質から変える!大阪市北区で東洋医学の整体が受けられます。