身体に毒が溜まっている自覚はありますか?
「だるさが抜けない」
「いつも腰痛がある」
「めまいが増えた」
こんな症状は身体に毒が溜まっているかもしれません。
今回のブログを見れば、季節ごとに溜まりやすい東洋医学から見た毒の種類と春と土用の季節の薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
季節ごとの「毒をためない」食養生
東洋医学では季節ごとに溜まりやすい老廃物を四毒とし、それぞれを食毒・水毒・血毒・熱毒と分類し自覚しにくい物としています。
食毒は消化不良の事で、胃腸が弱りやすい土用の時期に増えるのが特徴となります。
水毒は身体の浮腫みを起こし、梅雨や残暑の時期にひどくなり腰痛やめまいの原因にもなります。
血毒は血行不良を指すので、夏の熱中症や冬の脱水症などがきっかけで起こりやすくなります。
熱毒は熱中症を指しますが、夏だけでなく汗をかきづらい春にも起こりやすいのが特徴です。
大切なのは季節ごとによって溜まりやすい毒を認識し、その上で毒を排泄する食事を心がける事なのです。
春は肝の薬膳
春は少しずつ温かくなるのにつれて代謝が上がり、急に代謝が上がって作られた熱の排泄が間に合わずに頭にこもります。
頭にこもった熱が毒となりイライラや頭痛の原因となるので、頭に昇った熱を降ろす食材が春には必要となります。
菊花茶やミントティーは頭に昇った熱を降ろし、肝の機能を整える作用があります。
また、代謝が上がるのは肝臓の機能が亢進しているのが原因なので、機能を整えるアロエやししとう、トマト、ピーマンなども大切です。
そして、機能が亢進した肝臓は栄養不足になりやすいので、栄養を補うイチゴなどのベリー類やイワシやホタテなどの魚貝類、レバーなども必要になります。
さらに頭に熱がこもると自律神経が乱れやすいので、交感神経の興奮を鎮める柑橘類や玉ねぎ、蕎麦にジャスミンティーなど香りが華やかなものもお勧めになります。
土用は脾の薬膳
土用とは季節の変わり目を指すので、梅雨や残暑に加えて春や冬の始まりの時期も該当します。
こういった季節の変わり目は胃腸の調子を崩しやすく、食毒と水毒を起こしやすくなり身体がむくんで倦怠感やめまいを起こしやすくなります。
東洋医学の脾とは膵臓や十二指腸などの消化器系を指し、食毒と水毒は相互に悪影響を及ぼすとしています。
水毒を解消する食材の多くは夏野菜で、その中でもキュウリやトマト、トウモロコシやナスは水毒と熱毒もまとめて解消してくれます。
さらにトマトは食毒の解消にも役立ち、他にも揚げ物に添える大根おろしや酢豚に入っている酢とパイナップルはどちらも消化を助ける作用があります。
また、脾を元気にする食材として白米や芋類などの炭水化物や、イワシやサバなどの青魚を挙げています。
まとめ
身体の毒となるのは食毒に水毒・血毒・熱毒になります。
春は熱毒が溜まりやすいので熱を降ろす食材が必要になります。
土用は食毒と水毒が起こりやすいので、消化を促し水分代謝を高める食材が必要になります。