夏に自律神経の乱れを感じたことはありますか?
「動悸を感じる」
「息苦しい」
「急に不安になる」
こんな症状があれば夏の暑さで自律神経が乱れているかもしれません。
今回のブログを見れば夏に自律神経が乱れる原因と、解消のための過ごし方とツボ押しケアが分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
夏に応じた整え方
夏に自律神経が乱れる原因は暑さでミネラルが失われる事と、屋外と屋内の気温差による急激な体温変化です。
さらに暑いからと冷たい物ばかり口にしていると、身体の内側だけ極端に冷やされて自律神経の乱れを悪化させます。
急激な体温の変化は自律神経を疲れさせ、自律神経の影響を受けやすい心臓にも負担がかかります。
暑くなりすぎた身体は急いで冷やす必要がありますが、そもそも体温が上がり過ぎないように気をつける事が基本となります。
そのために必要なのがこまめな水分補給で、身体が潤っていれば急激な体温の変化は起こりにくくなります。
また、寝起きや屋内に長時間いる時なら冷たい水分ではなく、常温くらいの水分やポカリを補給するのが自律神経を整えるのに役立ちます。
五臓と感情のつながり
自律神経が乱れると内臓の機能が低下し、内臓の機能低下は精神面にも影響を及ぼします。
夏は脱水と自律神経の乱れから心臓に負担がかかりやすく、心疾患も増える傾向にあります。
心疾患は動悸や息苦しさだけでなく、不安や焦燥感といった精神症状にも現れます。
東洋医学において心は精神活動の主役であり、心の弱りは認知機能の低下を招きます。
普段よりも些細なことでイライラしたり、急に落ち込んだりするのも心の弱りから起こります。
大切なのは夏に自律神経が乱れないように気をつけて、心臓の負担を減らす習慣を心がける事です。
熱中症を予防するツボ
自律神経が乱れる1番のきっかけは熱中症なので、熱中症を予防する事が自律神経を乱さない事に役立ちます。
刺激したいのが内関(ないかん)というツボで、場所は手のひらを上に向けて手首のシワの中央から指3本分だけ肘の方にいった所です。
30秒ほど軽く刺激すれば自律神経のバランスを整えて水分代謝を高める効果があり、乗り物酔いや二日酔いの解消にも使われます。
内関の部分には動脈があり、動脈の流れを高める事で熱の放散が大きくなり熱中症を予防します。
また、自律神経を整える事で体温を調節する機能が高まり、多少の負担でも心臓は弱りにくくなります。
心の弱りによる不眠の解消にも役立つので、眠る前に深呼吸を5回ほど繰り返しながら吐くタイミングで優しく刺激しましょう。
まとめ
夏は暑さと体温変化によって自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると心が弱り不安や焦燥感が現れます。
刺激したいのは自律神経と水分代謝を整える内関というツボです。