医療はこの100年で、飛躍的な進歩を遂げました。
感染症の克服や手術技術の向上、画像診断の発展などで様々な病気を発見し予防できるようになりました。
私たちの寿命は大きく延びていますが、その一方で新たな課題が生まれている事はあまり語られていません。
今回は、西洋医学の功績と、西洋医学の技術の偏り、視点の不足を含んだ新しい課題について分かりやすく解説します。

西洋医学がもたらした大きな功績
西洋医学の最大の功績は命を救う医療を確立した事で、昔なら原因が分からなかったり対処が分からないために命を落とす人が多くいました。
特に外傷における出血や、内臓などの手術を必要とする急性疾患での死亡率は大きく低下しました。
そして西洋医学の功績は検査による数値の平均化、そして数値を管理する事により病気を予防する方法です。

統計学的な根拠に基づいたエビデンスによる客観的な指標は、医療技術の格差を少なくして多くの医師が平均的な処置が出来るようになりました。
これらの進歩が無ければ現在の医療は存在せず、数値による管理は具体的な対処を提供してくれています。
その一方で、西洋医学に対する不満が見聞きされるようになったのも事実です。

進歩と引き換えに生まれた医療の偏り
西洋医学による医療への貢献は大きなものですが、医療が高度に専門化し細分化される中で問題となる偏りも生まれました。
それは、病気は見えるものだから見えないものは信じない、数値を重視するから数値に異常が無ければ問題なしと判断するという考え方です。
ですが、実際には検査では異常がないのに不調が続く人がいたり、数値には異常はないけれど明らかに健康でない人がいます。

西洋医学ではこういったケースの場合は自律神経失調症や、精神的な問題として重視しません。
こうしたケースは現代医療の中で着実に増えており、病院に行っても解決しないと憤る人も増えています。
そんな中で代替案として注目されだしているのが東洋医学で、西洋医学では不足している全身を診る視点を提供できると期待されています。

人を全体で診る視点の不足
東洋医学から見れば、西洋医学の課題は部分には強いが全体を診るのが苦手という事です。
これは保険医療の問題点でもありますが、問題が起こっている部分以外には注目しないのが日常になっています。
そのため、臓器や症状ごとに分かれる医療は、全身の連携不足による問題を見落としやすくなっています。

メンタルと身体はつながっていますし、各臓器はお互いに助け合って機能しています。
この視点を忘れたまま症状に着目していると、どんどん薬が増えて不調が長引き原因不明とされる人が増えていくのです。
東洋医学の最大の特徴は原因不明は存在せず、問題があるから症状があると考える点にあります。

まとめ
西洋医学は重要なものであり否定するつもりはありません。
ですが、強い部分がある一方で、人を全体で診る視点の欠如がある事は確かです。
東洋医学では全身を診る中で、原因不明の症状は存在しないと考えます。